【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その②〜

こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。

本日は「【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その②〜」ということで、前回に続いてピアノの練習曲においても非常に有名なブルグミュラーを練習する際のコツ的なものを少しご紹介させていただきたいと思います!

 

タイトルの通り、ブルグミュラーの全25曲分の練習方法をざっくりとご紹介。
今回は第2弾ということで、No6〜9までです!是非参考にしてみてくださいね。

それでは、いってみましょう!

(使用楽譜は「ウィーン原典版(130) ブルグミュラー25 の練習曲 作品 100 | ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルクミュラー |本 | 通販 | Amazon」です。)

 

〜【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その②〜〜

▪️No.6 進歩(5:49〜)

 

 

こちらの曲の難しいところは、左右のユニゾンですね。

まったく同じ音ならいいのですが、3 度ずれているところもまた弾きにくいポイント。

また、アーティキュレーションも難しいですね~。

(※アーティキュレーションとは「音楽の演奏技法において、音の形を整え、音と音のつながりに様々な強弱や表情をつけることで旋律などを区分すること。フレーズより短い単位で使われることが多い。強弱法、スラー、スタッカート、レガートなどの記号やそれによる表現のことを指すこともある。」〜Wikipediaより〜)

この曲のポイントは、

 

・ユニゾンがバラバラにならないように

・弱起のアーティキュレーションを綺麗に

 

です。

(※「弱起(音楽は必ずしも「節」の始めから開始されるとは限りませんが、第1拍から始まるのを強起、それ以外から始まるものを弱起と言います。弱起を Auftakt(アウフタクト/独)と言います。)」)

 

まず、ユニゾンの練習に関してですが、両手でリズムトレーニングです!

トレーニングの詳しいリズムについては前回のブログでお話しさせていただいていますので、是非チェックしてみてくださいね。

両手でユニゾンのリズムトレーニングをするときは、 必ず左右の音がきっちり揃っているか、確認しながら練習することが大事です。

左右がずれたまま練習をしても意味がありません(それどころか逆効果になる可能性も、、、(汗))。

もしズレてしまうようであれば、まずは片手ずつ練習をしましょう。

そしてアーティキュレーションですが、基本的に弱起にアクセントをつけることはないのですが、この曲の場合、ご丁寧に弱起にアクセント(>)の記号があります(9小節目~)。

ですので何も気にせず、弱起を強く弾きましょう!

ですが油断は禁物!!

13小節目からアクセントがなくなっていますね。ここからは弱起はちゃんと弱起するようにしましょう。

13小節4拍目で左手が入ってくると分かると思いますが、右手の強拍と左手を同時に鳴らすので、強拍のほうにアクセントを置かないと非常に弾きづらいんですね。

スラーは弱起からついていますが、スタッカートのついている強拍のほうにアクセントを置いてください。

ちなみにですが、小さい頃の私はここが弾きにくかったんでしょう、「ここいっぱいれんしゅうする」とメモを書いていました(笑)

皆さんも是非いっぱい練習してください!

 

▪️No.7 清い小川(6:52〜)

 

 

ピアノを弾くうえで避けて通れない奏法、 「一つの音を伸ばしながら、他の音は動かす」という奏法が初っ端から出てきます。

この曲のポイントは、

 

・伸ばす音はきちんと拍数通りに伸ばす

・メロディーラインがどこにあるかを意識

 

です。

ここで問題!

Q:この曲の特徴である 3 連符はずっと続いていきますが、どこがメロディーラインでしょう?

 

正解は……

 

A:4分音符のラインでした!

右手の4分音符の部分がメロディーラインとなっています。

ですので、4分音符を強調して弾き、三連符の残り2音は添える程度にしましょう(「左手は添えるだけ…」的な(笑))。

そして練習方法ですが、3連符のリズムトレーニングは先ほどまでと同じリズムでもいいのですが、アクセントの位置が変わってしまうため、ピアノ初心者の方にはお勧めしません。

ですので、より3連符にあったリズムパターンなどをレッスンで先生に聞いてみてくださいね!

 

▪️No.8 優美(7:32〜)

 

 

この楽譜を見て、まずは驚く方が多いのではないでしょうか?

線が多い!!!32分音符です。

32分音符4つで8分音符1つ分(つまり8分音符1つ分の長さの中で、32分音符は4つ弾かないといけない)。

私も32分音符や複雑なリズムが出てきたときは、まず音の長さなどを計算をするところから(しっかり正しく把握するところから)始めます。

この曲のポイントは、

 

・32 分音符が走らない(速くならない)

 

です。

正確には32分音符の1番最初の音が、前に食い込まないように気を付けること、ですかね。

こういう時にもメトロノームを使ったリズム練習が有効的です。

4分音符1拍で設定してもいいのですが、そうすると32分音符の入り位置が慣れている人でないと分かりにくいと思いますので、練習の時は8分音符1拍で設定するなどして(本来の倍)、きちんと頭の音とメトロノームの音を合わせることが大事です。

この、メトロノームを8分音符1拍で設定する(本来の倍で設定する)方法は、特にピアノ初心者の方のトレーニングにおいても非常に有効だと思いますので、是非やってみてくださいね!

やり方がよくわからないという方は、レッスンでお気軽にご質問ください(^^)

 

▪️No.9 狩り(8:42〜)

 

 

ここにきて、楽譜が初めての 2 ページですね!

この曲は私も結構好きでした。

ですので、張り切っていきましょう!(笑)

この曲も3連符系のパターンが多いので、3連符のリズムトレーニングは重要です。

そして技術うんぬんより、是非、表現の練習を意識してやってみましょう!

ですのでこの曲のポイントは、

 

・表現力を付ける

 

とさせていただきます!

表現力をつけるためにオススメなのが、曲の「物語を作る」ことです。

ブルグミュラーは全てにタイトルがついているので、そこから連想することで物語は作りやすいのではないかと思います。

例えば、私なりのこの「狩り」という曲に対しての解釈のストーリーを書いてみますね(もちろんストーリーに正解はありませんので、皆さん各々で解釈した物語を作ってみてください)。

 

「まず象徴的な左手の和音は、狩人が狩りに向かっている足取りです。

f(フォルテ)になって右手のテーマが出てきます。

これは「よっしゃあ、やったるでえ!」と意気込んでいる様子です。

しかし!楽な道ばかりではありません。

山を登っている途中、毒蛇に遭遇して息をひそめています。

それが短調になる部分。

蛇が去って、再び歩き出します(テーマ部分)。

しかし、またまた災難。

またあの蛇に遭遇します(短調部分)。

なかなか進ませてくれません。

しばらく息をひそめ、蛇が去ったところでまた歩き出します。

そこからは意気揚々と狩りに向かっていく狩人でした。

〜Fin〜」

 

といった具合です。

これはあくまでも一例ですが、自分の中で情景が想像できていると音の表現もしやすくなりますので、是非ご自分の物語を想像してみてください!

 

 

はい、ということでいかがでしたでしょうか?

本日は「ブルグミュラー 25の練習曲」の、6〜9までの4曲の練習方法とポイントを簡単にご紹介させていただきました。

前回も書かせていただきましたが、もちろんレッスンではもっと細かく説明やアドバイスができたり、生徒様一人一人に沿った詳細な内容をお伝えさせていただくことができます。

ブルグミュラーに限らず、気になることやご質問などがある方は、なんでもお気軽にレッスンでご相談くださいね!

 

それでは今回もお読みいただき、ありがとうございました!

 

〜無料体験レッスンにも是非お気軽にお越しくださいね♪〜