こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。
今回も「【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その④〜」ということで、これまでの3回に続いてピアノの練習曲においても非常に有名なブルグミュラーを練習する際のコツ的なものを少しご紹介させていただきたいと思います!
タイトルの通り、ブルグミュラーの全25曲分の練習方法をざっくりとご紹介。
今回は第4弾!No.15〜19までです!
それでは、いってみましょう!
(使用楽譜は「ウィーン原典版(130) ブルグミュラー25 の練習曲 作品 100 | ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルクミュラー |本 | 通販 | Amazon」です。)
〜【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その④〜〜
▪️No.15 バラード(16:54〜)
この曲も結構有名なのではないでしょうか?
「バラード」と聞くと、いろいろな曲を思い浮かべる方が多いかと思いますが、「バラード」とはそもそも何なのでしょうか?
以前のブログ記事でも少しご紹介させていただきましたが、バラード(日本では譚詩曲ともいう)とはとりわけ中世フランス(14-15世紀)にゆかりのある詩形の一つで、自由な形式の小叙事詩のことを言います。
バラードの起源は10世紀、詩曲を作り各地を回って歌っていた吟遊詩人という人々で、その詩に音楽が付き発展してきたジャンルとのこと。(叙情的でゆったりとしたテンポのものが多い)
しかし、古くは舞踏歌のことを言っていたそうです。
おそらく多くの方はバラードと言われて一番に浮かぶのはショパンの楽曲で、詩をもとに書かれている抒情的なものというイメージをお持ちかと思いますので、このブルグミュラーのバラードはイメージが違うなあと感じられる方も多いのではないでしょうか?
この曲のポイントは、
・和音が重くなりすぎない
・場面ごとの変化をハッキリと
です。
まず最初の象徴的な右手の和音ですが、重くならないように気を付けてください。
そして左手の16分音符。
ここはリズムが崩れやすいので、ここでもリズムトレーニングです。
最初は情熱的ですが、31小節目から雰囲気がガラッと変わりますよね。
メロディーは右手なので、スラーやフレーズを意識して、息を長めに、歌うように弾きましょう。
左手は弱起なので重くならないように気を付けてくださいね!
▪️No.16 ひそかな嘆き(18:10〜)
嘆いてますね〜。
「ひそかな」なので、左手の16分音符が目立ちすぎないように意識することがこの曲のポイントです。
「リズムがガタガタになってしまう、、、(汗)」と思った場合は、リズムトレーニングをしてみてください。
この曲の難しいところは5小節目から急に左手にメロディーラインが来ることだと思います。
左手は直前まで伴奏をしているので、「ここからは左手がメロディーライン」と分かるように、メロディーの頭(4小節目3拍目)は意識しましょう。
合わせて右手は急に伴奏になるので、そのままメロディーの気分で弾かないように気を付けてください。
あくまでも控えめに、です。
また、曲のタイトルをイメージして、ご自分にとって「ひそかな嘆き」が想像できる情景を思い浮かべてみるのも表現にはとても良いと思います!
▪️No.17 おしゃべり(19:22〜)
楽しそうな情景が浮かんできますね。
この曲はとても練習曲っぽい曲かもしれません。つまりは練習にとても良い!
まず同じ音の連打ですが、これは慣れていないと難しいかもしれません。
速いテンポで連打を綺麗に弾くには、
・ひっかくように弾く
・軽く弾く
・打鍵のスピードを速く
これらのことがポイントになってきます。
ひっかくように指を滑らせて、なおかつ打鍵のスピードを速く、です。難しいですね〜(汗)
どうしても弾けない、という方はハノンの連打の練習をしてみるのも良いかと思います。
(〜全訳ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー | 平尾妙子 |本 | 通販 | Amazon〜)
この練習、相当疲れると思います。
いかに手首や腕に力を入れずに弾けるか、もポイントになってきますね。
まずはゆっくり弾いてみて、指の形や弾き方なども確認してみてください!
▪️No.18 気がかり(20:16〜)
この曲は「気がかり」というだけあって、心のモヤモヤとしたものがイメージできる曲だと個人的には思っています。
ですので、出だしの部分は燻り(くすぶり。気持ちのわだかまりなどが残り続ける様など)を感じさせるように弾きましょう。
そのように弾くためのポイントは、
・左手が重くならない
・右手の弱起に気を付ける
です。
左手にはスタッカートも付いていますし、軽く弾くことを心がけましょう。
そして右手は弱起です。
左手の一拍目を右手も一緒に弾いていると思って、左手から右手への受け渡しをスムーズに行えるように練習してください。
もちろん、この曲でもリズムトレーニングは有効ですので、いつものパターンでご確認いただいたり、練習方法をレッスンで是非ご質問くださいね!
▪️No.19 アヴェ・マリア(20:57〜)
アヴェ・マリアと聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
私はやはりシューベルトのアヴェ・マリアですかね。
「アヴェ・マリア」とは何か、ご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?
アヴェ・マリアとは、ラテン語で直訳すると「こんにちは、マリア」または「おめでとう、マリア」を意味する言葉で、転じてこの一文に始まるカトリック教会の聖母マリアへの祈祷のことを指すそうです。
それを踏まえて、このブルグミュラーのアヴェ・マリアを聴くと、祈りをささげているような様が感じ取れるのではないでしょうか?
この曲のポイントに関しては、いかに抒情的な表現ができるかだと思いますので、音色や表情から、「表現」を追求してみてください。
ちなみに私は祈りをささげる曲など、音を遠くに届けたい曲は、上を向いて目を瞑って自分の音に浸って、「とにかく自分の音をよく聴く」ようにしています。
是非、ピアノを弾くことだけではなく「良い音」の研究をしてみてくださいね!
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
本日は「【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その④〜」ということで、ブルグミュラー25の練習曲の15〜19までの5曲の練習方法とポイントを簡単にご紹介させていただきました!
前回までも毎回書かせていただきましたが、もちろんレッスンではもっと細かく説明やアドバイスができたり、生徒様一人一人に沿った詳細な内容をお伝えさせていただくことができます。
ブルグミュラーに限らず、気になることやご質問などがある方は、なんでもお気軽にレッスンでご相談くださいね!
それでは今回もお読みいただき、ありがとうございました!