【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その③〜

こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。

今回も「【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その③〜」ということで、前回、前々回に続いてピアノの練習曲においても非常に有名なブルグミュラーを練習する際のコツ的なものを少しご紹介させていただきたいと思います!

 

タイトルの通り、ブルグミュラーの全25曲分の練習方法をざっくりとご紹介。
今回は第3弾!No10〜14までです!

それでは、いってみましょう!

(使用楽譜は「ウィーン原典版(130) ブルグミュラー25 の練習曲 作品 100 | ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルクミュラー |本 | 通販 | Amazon」です。)

 

〜【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その③〜〜

▪️No.10 やさしい花(9:54〜)

 

 

この曲のポイントは、

 

・アーティキュレーションを大事に

・フレーズを意識

です。

練習方法としては、「ゆっくり弾いてアーティキュレーションをしっかりと確認する」ですかね。

ポイントは、テーマ部分(最初の4小節)のアーティキュレーションは8分音符2つでひとつですが、フレーズは2小節でひとつ、というところです。

ゆっくり弾きながら、ひとつひとつ確認しつつ練習してみてください!

(※前回も出てきました「アーティキュレーション」とは、「音楽の演奏技法において、音の形を整え、音と音のつながりに様々な強弱や表情をつけることで旋律などを区分すること。フレーズより短い単位で使われることが多い。強弱法、スラー、スタッカート、レガートなどの記号やそれによる表現のことを指すこともある。」〜Wikipediaより〜)

 

▪️No.11 せきれい(11:29〜)

 

 

「せきれい」ってなんぞや?

と思いませんでしたか?

小さい頃の私は全然知らずに弾いていましたね、、、(汗)

ということで、こちらが「セキレイ」です。

漢字で書くと「鶺鴒」というそうです(素敵な字ですね)。

そう、「せきれい」とは鳥のことなんですね。
確かに言われてみると、とても鳥をイメージさせる曲かもしれませんね。

大きい鳥ではなく小さい鳥。ですので、かわいらしく弾くことがポイントです。

 

・スタッカートで可愛さを出す

・重たくならない

 

こと。

基本的にかわいらしく弾きたいときは軽めにピアノを弾きます。

とは言っても力を入れないというわけではありません。音色を軽くするように意識します。

では音色を軽くするにはどのように弾けばいいのでしょうか?

私の場合は指先を少し立てて、鍵盤に当たる指の面積を小さくしています。そうすることで音にキレが出て、軽い音色になるのです。
しかしこの場合、立てるのは指先だけ!手首は上げないでください。

また、この曲は最初右手がメロディーですが、途中で役割が左手に変わります。左手でこのリズムを突然弾くのは難しいかと思います。

何が難しいのか?
それは正確なリズムで弾くことです。最初はどうしても16分音符の部分が走ってしまいがちになるかと思います。

そういう時はリズムトレーニングあるのみ!(やっぱり(汗))

前回までのリズムトレーニングをご参考いただいたり、適切な練習方法をレッスンの際などに是非お気軽にご相談くださいね。

 

▪️No12. 別れ(12:13〜)

 

 

冒頭から「別れ」を感じさせる曲ですね。

この曲の難しいところは、なんと言ってもずっと3連符なこと。
しかも伴奏が薄いので、3連符がより目立ってしまうこと。

ですのでこの曲のポイントは、

 

・3連符の粒をそろえる

・左右のバランスを意識

 

です。

3連符のリズムが崩れると少し残念な感じになってしまうので、ブレてしまう場合はここでも必ずリズムトレーニングをしましょう。

そしてこの曲は左右のバランスが大事な曲なのですが、右手が3連符の箇所は右手がメロディーになっていますね。
しかし3連符が左手に移ったら、メロディーは右手と左手どちらに行きますでしょうか?

 

A.右手

 

はい、変わらず右手がメロディーです。そして左手は完全なる伴奏。

音数が多いとどうしても音が大きくなってきてしまいやすいですが、グッと堪えていただいて、メロディとのバランスに気をつけていきましょう!

伴奏はあくまでも主役の引き立て役。そっと右手を支えていけるように意識してみてください。

これも、音の粒がそろっていないと音量調節や音色の調節が難しいと思いますので、しっかりリズムトレーニングをして音の粒をそろえていけるようにしましょう!

 

▪️No13. なぐさめ(13:17〜)

 

 

この曲のポイントは、

 

・メロディーラインを意識

・伴奏の音が大きくならない

 

です。

ひとつの音を伸ばしながら他の音を弾くのは、最初は戸惑うかと思います。
指がバラバラに動いてくれなくて、まだ伸ばしておかなければいけない音を保てず、他の音と一緒に指を離してしまいやすいと思います。

4分音符部分がメロディーラインなので、意地でも次の音まで鍵盤から離さないでください。まるでガマン大会(笑)。

そしてメロディーライン=1番目立たせなければならない音なので、その他の8分音符は目立ちすぎないように静かにしましょう。
決して出しゃばりすぎないように。

4分音符を伸ばしながら8分音符を弾くというのは慣れもあるかと思いますので、慣らすためにはそれがしっかりとできているかを確認しながら、気をつけて数をこなしましょう!

そして必ず、焦らずにゆっくりと弾いて慣らしていってくださいね。

 

▪️No14. シュタイヤーのおどり(14:33〜)

 

 

「シュタイヤー」って、なんぞや?

分からなかったら、是非調べてみてくださいね(私も最初は調べました。すいません(汗))。

シュタイヤーはオーストリアの都市の名前です。
その地方の踊りの曲なんですね。

曲のイメージがしやすくなると、必ず演奏にも活きてきます!

昔から日本人に馴染みのない、ヨーロッパ地方の踊りの曲は多くの人にとって弾くのが難しいと言われているそうです(特にショパンのマズルカなど、、、)。
3拍子独特のリズム感があるんでしょうね。

とはいえそんなことは気にせず、この曲はかわいらしい曲なので、楽しくピアノを弾きましょう!

この曲のポイントは、

 

・重くならない

・スラーとスタッカートの部分の違いを出す

 

です。

踊りの曲ですので、軽やかにいきましょう。
重心は1拍目、2,3拍目は軽く、これが舞曲の鉄則です。

スラーの部分は華麗にターンをしているように、なめらかに弾くことを心がけましょう。

そしてダンスと言えば緩急が大事。軽やかなステップを踏んでいると思いきや、突然情熱的にもなりますよね(29小節〜)。
こういったダンスの表現の差を、ピアノの演奏でも出せるようになりたいところです。

それを出せるようになるには、ダンスを踊っているつもりになること!
脳内で、ダンスをしているイメージを持ちながらピアノを演奏してみてください。

そうすれば意外と、いつもと違った表現ができるようになるものです(^^)

騙されたと思って、是非やってみてくださいね!

 

 

はい、ということでいかがでしたでしょうか?

本日は「【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その③〜」ということで、ブルグミュラー25の練習曲の10〜14までの5曲の練習方法とポイントを簡単にご紹介させていただきました!

前回までも毎回書かせていただきましたが、もちろんレッスンではもっと細かく説明やアドバイスができたり、生徒様一人一人に沿った詳細な内容をお伝えさせていただくことができます。

ブルグミュラーに限らず、気になることやご質問などがある方は、なんでもお気軽にレッスンでご相談くださいね!

 

それでは今回もお読みいただき、ありがとうございました!

 

〜無料体験レッスンにも是非お気軽にお越しくださいね♪〜