【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その⑤〜

こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。

今回も「【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その⑤〜」ということで、これまでの4回に続いてピアノの練習曲においても非常に有名なブルグミュラーを練習する際のコツ的なものを少しご紹介させていただきたいと思います!

 

タイトルの通り、ブルグミュラーの全25曲分の練習方法をざっくりとご紹介。
今回でラスト!No.20〜25までです!

それでは、いってみましょう!

(使用楽譜は「ウィーン原典版(130) ブルグミュラー25 の練習曲 作品 100 | ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルクミュラー |本 | 通販 | Amazon」です。)

 

〜【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その⑤〜〜

▪️No.20 タランテラ(22:36〜)

 

 

来ました!タランテラ!

この曲は非常に有名だと思います(というよりは人気曲ですかね?)。

まず、タランテラとは、、、

 

「イタリア・ナポリの舞曲。3/8または6/8 拍子のテンポの速い曲である。曲名は、タラントという町の名前に由来するという。また、同じ町の名を由来とする毒蜘蛛のタランチュラに噛まれると、その毒を抜くために踊り続けなければならないとする話から付けられたという説もあるほか、その毒の苦しさゆえに踊り狂って死に、それを表現したという説もある。

(タランテラ – Wikipediaより)」

 

です。

タランテラの曲のイメージとしては、割とどの曲も激しめなイメージがあるので、「毒」というものが表現されている感じがあると思います。

ちなみに少し話はそれますが、せっかくなので「リスト」のタランテラをご紹介させていただければと思いますので是非聴いてみてください。
個人的な話なのですが大学受験で弾いた曲なので、思い入れもあります(笑)

これは激ムズですよ〜!

 

 

さて本題に戻りまして、このブルグミュラーのタランテラを練習するときのポイントは、

 

・和音が重くなりすぎない

・緩急をつける

 

です。

まず、最初はとても怪しげで激しい感じで始まりますよね(まさにリストのタランテラも同じような感じですが)。

激しい曲なのかと思いきや、すぐp(ピアノ。弱く)になります。これによって怪しさが増しますね。
もしかすると毒が体内に回り始めている様子なのかもしれません。

ここの左手の和音ですが、きちんと付点4分音符の長さを伸ばさなければいけませんが、重くなりすぎないように気を付けてください。

そしてこの曲でもリズムトレーニングが重要です(というか全てにおいて(汗)。

33小節からのスタッカートの部分は、また雰囲気が変わりますので、明るく軽く弾いて、その後の再び激しくなる部分との差を付けられるように意識していけるようにしましょう!
緩急大事です!

 

▪️No.21 天使の音楽(24:10〜)

 

 

う〜ん、爽やか。
それでいてどこか神秘的な曲ですね。

この曲のポイントは、

 

・左右の受け渡しを綺麗に

 

一つだけですが、これに限ると思います。

まるで片手でピアノを弾いているかのように、なめらかに聞こえなければなりません。

そのために気を付けることは、特に「親指が強くなりすぎない」ことです。
特に右利きの方だと、左手の親指は強くなりがちです(かといって出なさすぎるのも問題なので難しい(汗))。右手とのバランスを意識して、ご自分の音をよく聞くようにしてみてください。

受け渡しの練習方法は色々あるとか思いますが、私だったら例えばまず、左手2音と右手2音。これをなめらかに繋げて弾けているな、と思うまで繰り返し弾きます。
そしてそれができたら、左手を1音増やして(楽譜通り)、左手3音、右手2音をなめらかに弾けるまで練習。そして更に、それができたら右手も3音(楽譜通り)にして弾く、、、という練習法です。

どのような曲においても「練習の難易度調整」というものは物凄く大事なので、それを見誤るとなかなか上達しません。

もちろんレッスンでは、生徒様に合わせてそういった難度調整もご提案していますので、何でもお気軽にご相談くださいね!

 

▪️No.22 舟歌(25:35〜)

 

 

また個人的な話で恐縮ですが、この曲は地元のコンクールで小学1年生の頃に演奏した曲なので、当時の楽譜を見返してみると楽譜への書き込みがすごいです(笑)

この曲の練習は表現の練習が主になってくるかと思います。
舟歌というだけあって、やはり船の上で揺られている情景を思い浮かべると良いのではないでしょうか?

そして「歌」とついていますし、息を長めに、フレーズを意識して弾くことを心掛けてみてください!

ということでこの曲のポイントは、

 

・フレーズを意識する

・とにかく歌う

 

です。

これは私が昔そうだったのですが、歌いすぎてテンポが遅くなりすぎないように気を付けてください(笑)
当時の私は粘ってモッサリしてました(ちゃんと船漕いで!的な(汗))

かといって走っても(速くなっても)良くないので、ちょうど良い塩梅で船を漕ぎながら歌ってみてくださいね。

 

▪️No.23 再会(27:19〜)

 

 

この曲も練習曲の雰囲気を感じさせる曲ですね。

なんといっても和音の連打で気を付けたいことは、

 

・手首のスナップを効かせる

・脱力

 

です。

手首に力が入るのは NG!
手首に力が入っていると連打は疲れます。

ゆっくり弾きながら脱力を意識し、また、綺麗にテンポ通り刻めるように、メトロノームでも練習するようにしてください。

連打が苦手な方は、ここでもハノンで練習です!
(〜全訳ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー | 平尾妙子 |本 | 通販 | Amazon〜)

この曲をそれなりの速さで弾こうと思うと、割りと難しいと思います。

正直私も和音の連打は得意ではないので(この曲はまだ音が少ないのでマシなのですが)、やっぱり鍛えるにはゆっくりから練習するほかないなあと感じますね。

苦手分野は尚更練習しなければいけないですね!

 

▪️No.24 つばめ(28:32〜)

 

 

この跳躍は初めて出てきましたかね。

この曲のポイントは、

 

・移動を素早く

・腕を上げすぎない

 

です。

手が交差する系の跳躍は全てそうですが、移動時間を短縮しなければいけないので、基本的に腕を上に上げてはいけません。

横移動するのです。
上ではなく、横。これを胸に刻んでおいてください。

なんなら一回下に落としてから、手をあげるのと同時に交差した先の音を弾く、という感じです(言葉だけでは分かりにくくて申し訳ないですが(汗))

イメージとしてはこの動線です。
あとはとにかく素早く移動できるように、左手の跳躍部分だけを何度も弾く練習をしてみてくださいね!

 

▪️No.25 貴婦人の乗馬(29:26〜)

 

 

ついに最後の曲です!
こちらも非常に有名な曲ですね。

乗馬というだけあって、馬が走っている感じが存分に出ている曲だと思います。

この曲のポイントは、

 

・セクションごとの切り替えを意識

 

ですかね。

①まず最初、楽しく乗馬をしているようにピアノを弾きたいので、軽めに、明るい音で弾きます。リズムが甘くならないように注意して。

②17小節目から、優雅なティータイムだと思ってください。貴族感満載なので、フレーズを意識して、おしとやかに、なめらかに弾きましょう。

③40小節目からはフィナーレ。音階なので、ここはリズムトレーニングが必要かと思います!

 

ざっとこんな感じですでの、意識して最後の曲を練習してみてください!

 

 

はい、ということでいかがでしたでしょうか?

本日は「【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ブルグミュラー 25 の練習曲 練習法 その⑤〜」ということで、ブルグミュラー25の練習曲の20〜25までの6曲の練習方法とポイントを簡単にご紹介させていただきました!

全25曲、お付き合いいただきありがとうございました!
練習方法は個人のやりやすいやり方があると思いますので、あくまでも参考として見てみてくださいね。

前回までも毎回書かせていただきましたが、もちろんレッスンではもっと細かく説明やアドバイスができたり、生徒様一人一人に沿った詳細な内容をお伝えさせていただくことができます。

ブルグミュラーに限らず、気になることやご質問などがある方は、なんでもお気軽にレッスンでご相談ください!

 

それでは今回もお読みいただき、ありがとうございました!

 

〜無料体験レッスンにも是非お気軽にお越しくださいね♪〜