こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。
本日は「【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜大人のピアノ初心者のための練習法&上達法 その②〜」ということで、前回に続いてピアノの練習法について少しご紹介させていただきたいと思います。
今回の内容も前回と同じくあくまでも一例にはなりますが、他の練習方法をご紹介した記事などと比べて視点や内容の違いを楽しんでいただいたり、よりご自身に合った練習方法を見つけていただいたり、、、。
そしてこの記事が皆さんの練習のご参考になれば嬉しいです!
それでは、いってみましょう!
〜【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜大人のピアノ初心者のための練習法&上達法 その②〜〜
前回は、音符も全く読めない状態〜両手で弾き始めたけど左右がバラバラに動かない状態のピアノ初心者の方への練習方法をお伝えしました。
今回はその続き、「大人のピアノ初心者のための練習法&上達法」レベル4からです。
レベル4「両手で弾けるようになってきたけど、複雑なリズムになると弾けない」
このお悩みには『リズム練習』が有効です。
音楽には実に様々なリズムが存在します。ずっと音楽に携わってきていても難しいと感じるリズムは多々あります。
ですので、できないからと言って落ち込む必要はありません!
少しずつ慣らしていきましょう!
どんなリズムがあるかというのは、曲を弾いていて、弾けない(分からない)リズムが出てくる毎に調べるのもいいですし、もちろんレッスンで実際にご質問いただくのも良いですね!
見本で弾かせていただいたり、それを動画で撮っていただくなどして練習の参考にしていただくことも可能です(^^)
もしくは、予め「楽典」のワークブックなどを購入して、勉強しておくこともオススメします。
「ん!?楽典とは何でしょう!?」
楽典とは、楽譜を読んだり書いたりするために必要な理論や約束のことです。
要は楽典の勉強をしないと楽譜に書かれてあることが全然分かりません(汗)
皆さんがよく聞いたり見たりしたことのあると思われる有名な記号、「f(フォルテ)」や「クレッシェンド」など、全て楽典で学びます。
音符や休符の長さなど、リズムも然り。
「タイ」や「シンコペーション」などを知らないで弾いていると、リズムも音も滅茶苦茶になってしまいやすいです。
今「タイってなに?」「シンコペーションってなに?」と思ったという方は、是非この機会に調べてみるかレッスンでお気軽にご質問くださいね!
早く曲が弾けるようになりたい!という気持ちは大いにあると思いますが、「この記号はなんだろう?まぁいいか」とスルーせずに、むしろせっかく知らないものに出会えたという気持ちで、是非できるだけ調べてみる癖、レッスンで質問してみる癖をつけてみてください。
それからもう1つ、リズム練習の際に是非使っていただきたいのが「メトロノーム」です。
「メトロノーム」は正確にテンポを刻んでくれる優れものです。
今ではアプリもあるので、買わずとも簡単に使うことが出来ます。
なぜメトロノームを使った方がいいのか?
特に初心者の方は、テンポやリズムが走ってしまう(速くなってしまう)という方が非常に多いです。
楽器がかなり弾ける人でもテンポが走ってしまうことはありますので、誰もが通る道ではありますが、正しいテンポがキープできるように初心者の頃からできるだけメトロノームを使って練習しておくことは、ピアノに限らずどの楽器においても非常に重要です!
特に、音数が少なくてスローな曲を弾く場合、正しい拍数を伸ばさないまま次の音を弾いてしまう、、、ということが最初はよくあります。
これはテンポを正しく頭の中で刻めていない証拠なのですが、意識してトレーニングしないとずっと直らない可能性も普通にあります(汗)
そしてこれは少し個人的な話になりますが、私が音大生時代の聴音の授業の時のお話です。
レベル別にクラス分けされるのですが、有難いことに私は上級のクラスを受講させていただいておりました。
そこには様々な楽器の専攻の子がいたのですが、打楽器専攻の友人がいて、その子は演奏面でも上位にいる子でした。
ある日の授業中、先生が作った聴音の問題を、その打楽器の子が弾いてみることになり、その演奏を聴いて私は非常に驚きました。
「すごい!テンポが全くブレない!!さすが打楽器専攻!」と。
もちろんメトロノームは無しです。
日々の練習で洗練された感覚が研ぎ澄まされているんだなと感じました。
例えばバンドでも、ドラマーのテンポがブレブレだったら、すごいことになりますからね(汗)
実際、リズムトレーニングはドラマーが一番行っていると思います。
正確なテンポを刻むというのは非常に大事、、、というお話でした。
レベル5「難しい曲が弾けるようになりたい」
ここまで来た方、お疲れさまでした!
やっと好きな曲を弾いていっても良いくらいになってきましたよ!
ここからは「ポピュラーミュージックを弾きたい方」と「クラシックを弾きたい方」で分けてご説明していきたいと思います。
私は今でこそ DTM でポップス(歌もの)を作ったりもしていますが、クラシック歴約20年のゴリゴリのクラシック人間だったので、現状はクラシックの練習法のほうが体験をもってお話しできるかとは思います。
ですが、ポピュラーもすごく好きなので、皆様のお役に立てるような助言をしたいと思います。
・ポピュラーが弾きたい方へ
先ほどからポピュラーとかポップスとか色々申しておりますが、ポピュラー音楽とは、ほとんどの方が日頃多くの機会で耳にするような大衆に親しまれている音楽のことです。
なんとなくイメージができるのではないでしょうか?
ではポピュラーの練習ってどうやったらいいの?
こちらでもまず大事なのは、先ほどもお伝えした「テンポ(BPMともいう)」です。
是非、メトロノームを使ってください!
皆さんが耳にしている音源の多くは、ほとんどが決まったテンポ通りになっています。
テンポは多くの場合、楽譜の左上に書かれています(書かれていない楽譜も中にはあります)。
例えば「♩=120」と言った形です。
♩=120
この意味を簡単にご説明させていただきますと、「一分間で4分音符(♩)を 120 個打つ速さ」という意味です。
恐らく学生時代に、音楽のテストで問題が出たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
つまりメトロノームを120に設定して、カチッの音に合わせて4分音符を叩きます。
8 分音符であれば一回のカチッで2個入りますね。
ポピュラーはとにかくメトロノームで練習してください!抑揚をつけるのはその後でも基本的には大丈夫です。
もちろん最初から原曲のテンポでは難しければ、テンポを遅くするなど、正確に弾けるテンポで練習していくことがとても大事です!
そして抑揚といっても、ポピュラーの場合はクラシックほどはつけないと思います。
ですが、歌モノの場合、ボーカルがあえて歌い方を変えている部分や楽器数が少なくなっている部分などが必ずあると思いますので、原曲をよく聴いて、同じような表現ができるように目指すのが良いのではないかと思います。
なぜならそこには、作家さんや歌い手の方のこだわりが詰まっているから。
もちろん、それをピアノアレンジした編曲者の方のこだわりもあると思います。
ですのでまあ結論、双方ともに敬意を払って、楽しく演奏できたら最高ですね(笑)
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
もちろんこれ以外にも様々な方法がありますし、練習方法ももっと細かく細分化したりすることもできます。
生徒さん一人一人の要望によってももちろん変わってきますので、気になることなどはなんでもお気軽にレッスンでご質問くださいね!
最後の項目のクラシックの上達法はまた次回、お話させていただきたいと思います!
それでは本日もお読みいただき、ありがとうございました!