こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。
本日は「音楽の歴史! 〜ざっくり、クラシック音楽界の成り立ち〜」ということで、”ざっくり”とクラシック音楽がどのような発展を遂げてきたのかについてお話ししていこうと思います。
・クラシック音楽はいつ誕生したのか?
・昔はどのようなところで演奏をされていたのか?
・今のクラシック音楽との違いは?
など、興味を持ったことはありませんでしょうか??
今回はそんなみなさんの「知りたい」を、ざっくりと話していきましょう!(ざっくりでないと、とんでもなく長くなりますので、、、(汗))
音楽の歴史! 〜ざっくり、クラシック音楽界の成り立ち〜
◆音楽はいつ誕生したの?どんな楽器があったの?◆
そもそも「音楽」とは何でしょうか?
音そのもの、例えば音一つで音楽と言えるのか、それとも複数音を音楽というのか、葉の擦れる音や雨の音などなど、、、本当に様々な「音」が存在します。
みなさんは音楽とは何だと思いますか?
色々意見が分かれるところではあると思いますが、音の感じ方は人それぞれですので、自分自身が「これは音楽だ!」と感じることができれば、それはもう一つの「音楽」といっていいのではないかと思います。
実際にこの問題をミュージシャン同士で話し合うこともありますが、いつも答えには辿り着きません(^^;;
是非みなさんも一度考えてみてはいかがでしょうか?
ということで話を戻すと、まだ言葉のなかった大昔の人も音を奏でていました。
その存在が後に「音楽」と、名前がついたのでしょう。
当時の人は例えば身の回りにある、あらゆる物を使って色々なことを試したのではないかと思います。
想像するに、
「石をぶつけたり、叩いたりすると、何やら色々な音がするぞ。」
「木を叩いてみようか。木に穴を開けたら何やら響く音がするな。」
「角を吹いてみたら、何やら気持ち良い音がするな。」
などなど、、、(想像ですけど(笑))
このような結果が、たまたま音楽というものに結びついていったんですね。
さらにそこにリズムや音程、拍子などが加わっていき、より豊かな音楽となるわけです。
少し話が飛びますが、クラシック音楽を語る上で一番大事なものがあります。
それは「声」です。
先ほどは石や角などを使った、現在で言う打楽器や管楽器に値する音の出し方や音楽に触れましたが、それよりも元来人は声帯を持っているわけです。
そのため打楽器や管楽器よりも、声を使った音楽「声楽」の分野が大きな発展を遂げました。
音楽的な声楽というより、「歌」が発展したと言いた方が良いかもしれません。
歌は上手い下手に関わらず基本的に誰もが口ずさむことができるため、協力して行う行事、例えば網引きや田んぼを耕したり、祭りや祝行事といった様々な場面で、国や地域を越え「歌」、つまりは「音楽」が生まれました。
日本では民謡や童謡、和楽器などの邦楽においての口唱歌、運動会の定番ソーラン節などが挙げられ、ヨーロッパなどでは例えばキリスト教における聖歌、讃美歌といった宗教曲が生まれました。
とりわけクラシック音楽においてはこの「聖歌」という物が非常に重要で、クラシック音楽が発展していった原点になったのではないかと思います。
それではここで一曲、とても美しい聖歌を聴いていただきましょう!
・ジョスカンデプレ(15世紀のルネサンス時代のフランスの作曲家・声楽家)
「Ave Maria」
いかがでしたでしょうか?
透き通るような神聖な響きで、とても美しいですよね。
私もこれを最初に聴いた時に、人間の声だけでこれだけの美しい響きを作れるのだと、とても衝撃を受けました。
それでは次に、聖歌について少し触れていきましょう。
聖歌の中でも特に有名なのは、9世紀から10世紀に発展した「グレゴリオ聖歌」です。
グレゴリオ聖歌はローマ・カトリック教会で歌われるもので、とある特徴があります。
それは、「単旋律」で無伴奏であるという事です。
このような特徴の音楽を「モノフォニー」と呼びます。
この「モノフォニー」に伴奏がついたり、歌のパートが増えたりしたものが「多声音楽」、「ポリフォニー」と呼ばれます。(だんだん、ややこしくなってきました(汗))
当時の音楽においては、「声楽>器楽」といった関係であったため、当時の作曲家は声楽の曲をたくさん作りました。
しかしその後、ポリフォニー音楽が発展していった事で器楽も重要視されるようになり、「声楽=器楽」といった関係へと移り変わっていきました。
そして、16世紀ごろから器楽音楽が発展していきます。
16世紀というと、みなさんご存知のバッハが17世紀のバロック時代になりますから、それよりも少し前の時代になりますね。
その時代から声楽曲と同様に器楽曲(ピアノやヴァイオリンといった楽器の音楽)を作曲家は次々と作曲し、今日私たちが聴くような数多くの名曲が生まれていったわけです。
そして音楽は様々な芸術と結びついていきます。
ヨーロッパでは宮廷音楽と言われ、朝廷や貴族などに向けて演奏したり、サロンや舞踏会などで「高貴な芸術、趣味」として好まれるようになります。
その結果、舞踏と結びついて「ワルツ」が生まれ、サロン向きの小編成の曲、室内楽などなど様々なジャンルが誕生していきます。
バッハやモーツァルトが宮廷音楽家と言われるように宮廷と深く結びついて、貴族のために音楽を演奏したり曲を作ったりしていました。
しかし後にベートーヴェンの時代辺りから、自由に音楽を作り演奏するという風潮になっていきます。
まさに現在の音楽のスタイルと似ていますよね。
このようにして音楽が発展していったわけです。
それでは最後に、ここまでの話を簡単におさらいしてみましょう。
物や声を使って音楽
↓
クラシック音楽では特に「声楽」が重要視され「モノフォニー」が発展
↓
多声音楽すなわちポリフォニー音楽が発展し器楽音楽も重要になる
↓
宮廷音楽時代を経て現在の音楽スタイルに近づく
このようにして音楽は様々な進化を遂げていったのです。
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
今回はざっくりと、クラシック音楽の成り立ちに触れてきました。
時代の流れを知ることで見えてくる世界もあると思いますので、興味を持った方は是非詳しく調べてみてください!
本日もお読みいただき、ありがとうございました!
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