こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。
今回は、「ピアノちょっと小話! 〜ピアノってどんなもの(種類)があるの?〜」ということで、ご存知の方も多い内容かもしれませんが、ピアノの種類について少しご紹介させていただければと思います!
一口に「ピアノ」と言っても、色々な鍵盤楽器があります。それぞれ楽器の大きさや音色、鍵盤を叩いた時の感触や重さなど様々。
そしてその中でも有名どころといえば、「グランドピアノ」「アップライトピアノ」「電子ピアノ」の3つではないでしょうか。
今回はこちらの3つについて、違いを簡単にご紹介させていただきたいと思います!
それでは、いってみましょう!
ピアノちょっと小話! 〜ピアノってどんなもの(種類)があるの?〜
◆ピアノと言えばこれ! 「グランドピアノ」◆
ボディが大きくて3本の脚で支えられた平たいピアノ、、、。
ピアノと言えばやはりこちらの「グランドピアノ」を連想する方が多いのではないでしょうか?
楽器の経験が無くとも、学生時代に音楽室に置いてあるグランドピアノを目にしている方も多いのではないかと思います。
音も楽器自体も大きく、置ける場所、さらには所有できる環境というとなかなか限られてくるかと思いますが、このグランドピアノの音色は他に代え難いものです。
その大きな特徴の一つである大きさは、もちろんですがただ大きいのではなく、重要な意味があっての形。例えばアップライトピアノと比べると弦が長いので、その分伸びやかな音、重低音のある響きを出すことができます。
この「音の深さ」はグランドピアノならではのものです。
また、鍵盤の長さも違うので、アップライトピアノと比較するとより細かい表現が可能なのもグランドピアノの利点です。たとえば「トリル(装飾音という、音楽を華やかにみせたり、面白く聴かせるために付け加えられた音の一種。ある音と、その隣の音を、素早く交互に演奏する)」など細かな連打が必要な場面だと、グランドピアノであれば思うままに表現することも可能なものの、アップライトピアノだと構造上の違いから音が抜けてしまったりということもあったりします。
このような事から、アップライトピアノと比較してグランドピアノで弾いた方がよりいきいきとした表現をつけることができるのです。
◆家庭用といえばコレ? 「アップライトピアノ」◆
グランドピアノが大きく平らな形状なのに対して、アップライトピアノは縦型。
奥行きがなく、部屋の片隅に置ける大きさなので、一般家庭でも比較的導入しやすいピアノでしょう。
音に関してはグランドピアノと比較すると落ちると一般的には言われていますが、構造や価格差からして仕方がない問題でしょう。
とはいえ、アップライトピアノの音が悪いというよりは、やはり「その曲やアンサンブルに合う音色」を出せることが正しいと思うので、適材適所、その楽器に合う使用方法をしてあげればいいということではないでしょうか?(現に、実は最近のポップスのレコーディングなどにおいては、アップライトピアノの音色が好んで使用されるようになってきていたりもするとか。
そして何といっても最大の強みは、グランドピアノよりも導入しやすく、かつ「生の音で演奏が楽しめる」という点でしょう。
鍵盤を叩いた時の感触も一部の電子ピアノのように軽い打感ではなく、ピアノを演奏しているという満足感が得られます。
グランドピアノと比較した際に弱点をあげるとすれば、先ほども書かせていただきましたが音の連打。
アップライトピアノは弦が垂直に張られており、ハンマーが横から弦を叩く構造ですが、その構造上グランドピアノと比べてアップライトピアノの方がハンマーの戻りに時間が少々かかってしまいます。
ですので連打する必要のある場面で、アップライトピアノだと速さにもよりますが音が抜けてしまう場面も、、、!?(汗)
◆最も導入しやすい? 「電子ピアノ」◆
あらかじめ録音されたピアノの音をスピーカーから出せるのが電子ピアノ。
大きさも程よく、音量調整や場合によってはヘッドフォンで聴ける点から、一般家庭でのピアノ導入で一番敷居が低いのではないでしょうか?
あくまで録音された音を出すため、どうしても空気を伝わった生の音とは少々違うのが欠点ではありますが、裏を返せば録音された音ならなんでも出せる、つまり他の楽器の音色も演奏できたり、音を加工・調整できる点が強みです。
電子ならではの機能として、音を変えられるのは勿論、機種によってはリズム・内蔵曲の再生などピアノの練習を補助してくれるものもあるので、そういった楽しみ方ができるのも電子ピアノの長所です。
打感に関してはやはり生のピアノと比較してしまうと軽く感じてしまうのは仕方ないことですが、電子ピアノの価格帯によってはちゃんと生のピアノと同じような原理で内部でハンマーが物理的に動く仕組みのものも少なくなく、価格相応の弾き心地が得られると考えると、なかなか音が出しにくいご自宅などでのピアノの練習にも最適ではないでしょうか?
また、電子ピアノというくくりとは少々違いますが、「MIDIキーボード」もまた様々なピアノがある中で、特にジャンルによっては重要な存在かもしれません。
MIDIキーボードの大体が鍵盤部分だけで構成された形なので、フルサイズのMIDIキーボードであっても卓上に置くことができ、「とりあえずピアノが弾きたい!」というのであれば一番現実的!?
音源が内蔵されていないMIDIキーボードだと音を鳴らすための音源の用意が別途必要とはなりますが、パソコンへの接続などが問題ない環境であれば収納面では敵なし!
欠点としては鍵盤の打感であったり、他にはサスティーンペダルを用意しなくてはいけない点などでしょうか、、、。
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
現代で主に活躍しているピアノたちはこのようなものが一般的ではないかと思います。
どれが良くてどれが悪いというのではなく、目的や環境に合ったピアノを選ぶのが大事です。また、年を追うごとに技術は進歩しているので、手軽に高品質なピアノが楽しめる時代になってきている(もうなっている?)と思います!
これから先も、ピアノがどう成長・進化していくのか、とても楽しみですね(^^)
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました!