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【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜調性(キー)のイメージ ハ長調、イ短調、ヘ長調、ニ短調〜

こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。

さて、突然ですが、音楽には「調性(キー)」といういわゆる音楽の性格となるものがあります。

全部で24もの調があり、クラシックで有名なのは「バッハの平均律クラヴィーア」、「ショパン前奏曲 作品28」といった、すべての調で書かれた曲がたくさんあります。
調性によって音楽のキャラクターが全く変化し、聴くものにより豊かな世界を魅せてくれます。

今回はそんな「調性」について、少し掘り下げてお話ししていこうと思います!

かなり重要で役に立つお話しだと思いますので、是非最後まで読んでいただければ幸いです。(一般論を交えつつではありますが、私見もありますので何卒ご了承くださいm(_ _)m)


ピアノちょっと小話! 〜調性(キー)のイメージ ハ長調、イ短調、ヘ長調、ニ短調〜


今回は「ハ長調、イ短調」、「へ長調、ニ短調」の4つの調についてご紹介させていただきたいと思います!


〜◆①「ハ長調」◆〜


ハ長調は「ド(英語で言うと「C」、日本語で言うと「ハ」)」から始まる調で、調号(#や♭)がない調です。

この調の性格や意味合いは「影のない明るさ」「安心」「原点」「出発」「解放」といった印象があります。(安心ということから「お父さん」の調と言われたりします)

そして「原点」と「出発」は似ているのですが、新たなスタートを決めたいときにハ長調が用いられることが多いことからそのような意味合いになったと思われます。

また、他の調、例えば短調の曲でずっと暗い響きだったのに突然ハ長調が使われる、そんな時は子供時代や昔に戻ったような「原点」、新たな気持ちや新たな光「出発」といった意味が隠れていることが大いにあります。

ハ長調が出てきた時に、解放された気持ちで表情もにこやかにして弾いてあげるとその曲の性格がより際立ち、きっとより良い音楽になるでしょう。




〜◆②「イ短調」◆〜


イ短調は「ラ(英語で言うと「A」、日本語で言うと「イ」)」から始まる調で、ハ長調と同じく調号(#や♭)がない調です。

先ほどのハ長調と、このイ短調は「平行調」と言って、いわゆる関係性が近い調、兄弟のような調になります。

この調の性格や意味合いは「切なさ」「悲しみ(重度ではない)」「ため息」と言ったものが挙げられます。
わかりやすいところで言えば「エリーゼのために」でしょうか。

この曲は冒頭で半音による反復から始まる下行音型となっており、まさに「ため息」を連想させます。
エリーゼのためにを弾くときは、ため息をつき、少し憂鬱な感じで弾くと良い雰囲気が出せると思います。

他にはモーツァルトの「トルコ行進曲」が挙げられます。
この曲もあまり悲しい雰囲気ではありませんが、嬉しい気分にはならないのではないかと思います。

まさにこの「悲しくはないけど嬉しくはない」というイメージが、イ短調において大切です。
悲しいけどため息が出るくらいで、精神を病みそうな悲しみではないというイメージです。

それではフジ子・ヘミングさん演奏のトルコ行進曲を聴いてみましょう。




〜◆③「へ長調」◆〜


本来、調性の順序的にはト長調になるのですが、ここでは順不同で取り上げます。)

へ長調は「ファ(英語で言うと「F」、日本語で言うと「へ」)」から始まる調で、「シ」に♭がつく調です。

ハ長調と親族的な関係があり「下属調」の関係になります。(この関係性は聞き流していただければ大丈夫ですが、ハ長調の基音「ド」から見て4度上の音「ファ」を基音とする調のことを言います。主調の下属音を主音とする同種の調。調号は♭が一つ増えるか♯が一つ減る)

この調の性格や意味合いは「牧歌風」「懐かしい」「柔らかい」と言ったものが挙げられます。
どこか懐かしい、田舎を思い出し空を見上げてしまう、柔らかく包み込んであげたい、など、そんなイメージでしょうか。

クラシックでは「牧歌風」という言葉がよく使われますが、例えば涼しい空気の気持ちいい山の中で羊飼いが羊を連れて角笛を吹いている、そんな世界を音楽で表したい時にこのへ長調が使われます。(これはあくまで私見と想像です(汗))

そんな世界を想像するとどうでしょうか?
あまり意識をせずとも「広い空間」「優しく癒される場所」「どこか遠く離れた場所、故郷」などがイメージされるのではないでしょうか?

以前の記事でも「音楽はイメージが大切」という内容を書かせていただきましたので、もしよろしければそちらも是非ご覧になっていただければと思います!
【ピアノ教室】ピアノ上達のポイント! 〜イメージを膨らませることの重要性〜

そうなんです!細かいことはさておき、こういった「ざっくりとした」イメージを持つことが大切です。

それではここでも、一曲「へ長調」の曲をご紹介させていただきたいと思います。




〜◆④「ニ短調」◆〜


ニ短調は「レ(英語で言うと「D」、日本語で言うと「ニ」)」から始まる調で、調号は先ほどのへ長調と同じくシに♭がつきます。

こちらもへ長調とニ短調は「平行調」と言って、兄弟のような関係です。(最初の「ハ長調」と「イ短調」と同じ関係)

この調の性格や意味合いは「落ち着き」「素朴」「喜びと悲劇の間」と言ったイメージになります。
ニ短調で代表的な曲は、ずばりベートーヴェン交響曲第9番!いわゆる「第九」の1楽章です!!

「喜びと悲劇の間」とはどういうことか解説しますと、ニ短調と同じく「レ」を基音とする調「ニ長調」があります。(ちなみに、このように同じ基音を持つが、調性が異なる(長調と短調)という調を「同主調」と言います)

このニ長調というのが「喜び」「歓喜」と言った最高におめでたい調なのですが、同主調である「ニ短調」になると性格が一変します。

この第九は最初はニ短調ですが、最終的にはニ長調で幕を閉じます。
曲の中でニ長調とニ短調はすぐに移動できる関係にあるため、「喜びと悲劇の間」、つまりニ短調は良い方にも悪い方にも転がることができる、そんな調になるわけです。




はい、ということでいかがでしたでしょうか?

曲のキャラクターを知っているだけで、演奏がグンと良いものになると思います。

演奏にはイメージが非常に重要ですので、是非参考にしていただければ幸いです!


それではまた次回の記事でお会いしましょう!

本日もお読みいただき、ありがとうございました!



〜無料体験レッスンにも是非お気軽にお越しくださいね♪〜




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