こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。
本日も「ピアノ名曲探索! 〜名曲を知る〜名曲を聴く〜」ということで、是非ご紹介させていただきたい名曲について書かせていただきたいと思います。
今回も素晴らしい名曲です!!
な、の、に、、、、、。
素晴らしい作品なのに演奏される機会はあまり多くないという、、、。
ちょっと隠れ気味の名曲かもしれません(汗)
エルピアノスクール、東久留米教室の「竹田悠一郎」先生も大好きだというこの曲!
もしこの曲を知らなかったという方は是非この機会に知っていただき、隠れた名曲から知名度もある名曲へとなれるよう、清き一票をよろしくお願いします!!(笑)
そんな曲とは!!??
ででん!!
「シューベルトピアノソナタ第20番第4楽章」です!!
(ご存知でしたでしょうか??)
〜シューベルトピアノソナタ第20番第4楽章〜
もし「この曲知ってる!」という人はなかなか通だと思います!!
いいんです知名度なんてどうでも(泣)、聴いて貰えばわかります!納得していただけると思います!
それでは「竹田悠一郎」先生の演奏にて、まずは曲をご紹介させていただきたいと思います!
とても美しいですね!こんなにいいメロディーなのに、有名じゃない方が不思議です!
さて、それではいつも通り曲を紐解いていきましょう!
まず、作曲家から!
作曲者の「シューベルト(1797〜1828)」はオーストリアの作曲家で、短命でありながら素晴らしい曲の数々を生み出した天才作曲家です。
歌曲の王と言われるほど多くの歌曲を生み出し(なんと、600曲以上の作品!!)、いわゆるドイツ・リート(ドイツでは歌曲のことをリートと呼ぶそう)を確立した人物です!
有名な歌曲をあげると、魔王、野原、ます、など名曲がずらりとあります。特に「魔王」は、音楽の授業で印象に残っているという方も多いのではないでしょうか??
シューベルトは非常にベートーヴェンを尊敬していた人物であり、影響をもろに受けました。
ベートーヴェンの亡くなる少し前にシューベルトが曲を書いて持っていったところ、ベートーヴェンが非常にそれを高く評価したという有名な話があります。
また、シューベルトの最大の特徴は歌曲にあるのですが、一方でピアノ曲も、歌曲的に単純であるが美しいメロディー、飾らない伴奏形にスッと寄り添い心に沁みるメロディーが非常に素晴らしいと思います。
『シューベルトの曲には必ず孤独と死、天国というキーワードが背景にあります。シューベルトは病弱であったこと、また早くに亡くなった母のことを回想するような曲が実に多いです。一見明るい曲想、メロディーに思いますが、実は悲しみに包まれ孤独な世界を表しているということを是非知っていてください。そうすると聴き方や感動の仕方が変わってくると思います!』
そして、これらの話を知っていれば、今日からシューベルトについて鼻高々に話すことができますよ(笑)
是非、注目してください!!
さてそれでは本題に入りましょう!
シューベルトは全部で21曲のピアノソナタを書いているのですが、19、20、21番は全て亡くなる3ヶ月前に書かれており、シューベルト三代ソナタと言われています。
簡単に3ヶ月といっていますが、3ヶ月で三曲の大曲、しかも総演奏時間はなんと2時間です!!
(とてもじゃないけど信じられないですよね!)
その中でも、今回ご紹介させていただく第20番は、シューベルトが死に打ち勝ち生きようとする希望の現れた曲。
全部で4楽章から成り立ち、演奏時間は40分ほどかかる大曲です。(弾くのは体力いります!)
そんな第20番の中でも、4楽章は特にメロディーが繊細でロマンチックに響く美しい楽章です。
この純粋な心に響くメロディーが、エルピアノスクール、東久留米教室の「竹田悠一郎」先生も一瞬で虜にさせたそう。
この作品の全ての解説はまた別の機会に書かせていただきたいと思いますが、4楽章は最も歌曲的と言えるのではないでしょうか。
聴いていただければわかるかもしれませんが、右手の美しいメロディーに左手はシンプルな伴奏で寄り添うといった、作り自体は比較的シンプルなもの。
三連符『タタタ タタタ』というリズムを特徴として、この楽章の9割は全て波打つような三連符で構成されています。
演奏時間は12分程度ですが、一貫して同じリズムを刻んでおり、表情を変えながら進行していくというスタイルになっています。
そういった面を再度聴いていただく時などに注目していただければ、より面白く聴けると思いますよ!
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
今回のピアノ名曲探索のコーナーは、「シューベルトピアノソナタ第20番第4楽章」をご紹介させていただきました。
是非この曲にご興味を持っていただいた方は、音源を聴いたり実際に音に出してみたりして、魅力を感じてみてください!!
それでは次回の名曲探策も、是非ご期待いただければと思います!
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