こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。
本日も「ピアノ名曲探索! 〜名曲を知る〜名曲を聴く〜」ということで、是非ご紹介させていただきたい名曲について書かせていただきたいと思います。
今回は皆さんご存知の、モーツァルト作曲
「トルコ行進曲」をご紹介させていただきます!
(今回はあまり引っぱらずにタイトルを言ってみました(笑))
〜モーツァルト「トルコ行進曲」〜
トルコ行進曲といえば、ピアノを習ったことのある方なら弾いたことがある、もしくは一度は弾いてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか?
また、クラシックはあまり知らないけど「トルコ行進曲」と「エリーゼのために」は知っている!という方が多いのではないでしょうか?
(「エリーゼのために」は前回このコーナーでご紹介させていただきましたので、まだの方は是非ご覧になってみてください! 〜名曲紹介! 〜ベートーヴェン「エリーゼのために」〜)
そんな誰からも愛されるモーツァルトの「トルコ行進曲」を、早速チェックしていきましょう!
まず作曲家は天才「モーツァルト」です。
非常に高貴で煌びやかな音楽が特徴のモーツァルトの曲は、明るい調である長調(Dur)の曲が多いのですが、このトルコ行進曲はと言いますと暗い調である短調が使われています。
ただし短調でありながら、「行進曲」ですので、あまり『暗い』という雰囲気は感じられません。
そしてこれは意外とご存知の方が少ないのではと思いますが、
実はこのトルコ行進曲、ピアノソナタ11番の第3楽章なんです!
別名、ピアノソナタ11番「トルコ行進曲付き」とも呼ばれることもあります。
はい、そうなんです。
この曲、実は単体の曲では無いんですね。
ではトルコ行進曲の名前の所以は、何なのでしょうか?
当時西欧の人は、オスマン帝国を「トルコ」と呼んでいました。
そのトルコで行進の際に演奏されていた軍楽隊の音楽に影響を受けた西欧の作曲家が次々と曲を作っていき、次第に「トルコ行進曲」という音楽が広まっていったのです。
行進曲の音楽にはある特徴的なリズムが使われています。
そのリズムがこの曲にも顕著に現れていて、「タン タン タン タン」というリズムが終始出てきます。
これはなんのリズムかというと、軍楽隊が行進に合わせて打楽器(太鼓、シンバル、トライアングル)やトランペットで演奏したリズムです。
今でいうマーチングバンドの音楽ですね。
この曲のどこでこのリズムが使われているかというと、特に左手に顕著に現れています。
おそらくこのリズムを頭に入れておいていただければ、曲を聴いた時にすぐ分かるのではないかと思いますので、是非曲を聴きながら探してみてください!
それではここで、実際に曲を聴いてみましょう!
是非、マーチングバンドのリズムや行進風景を想像しながら聴いてみてください!
いかがでしょう?
少し意識を変えるだけで、新しい発見があったのではないでしょうか?
行進曲にしてはやや軽快な気もしますが、揺るぎないタンタンタンのリズムはどこか意志の強さを感じることができますね。
それから余談ですがこの曲を声で再現した方達がいました。(結構有名なので、既にみなさんご存知ですかね?)
面白いので、こちらもよろしければ是非聴いてみてください(^^)
音数の多いこの曲を歌ってしまうなんて、なかなかできないことですよね。
皆さんも是非チャレンジみてください(^^)
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
このトルコ行進曲のリズムは実は色々なところで使われていて、以前ご紹介させていただいた「ベートーヴェン」の第九の4楽章の一部や、トルコを題材にした曲やオペラなどにも使われているそうですので、もしご機会があれば皆さんも探してみてくださいね。
「タン タン タン タン」というリズムが出てきたら、「あれ?もしかしてこのリズムは、、、??」と思い出していただければ、とても嬉しいです!
モーツァルトのトルコ行進曲に限らず、行進の曲などを弾くときにこのリズムを生かして弾くと、良い演奏ができるかもしれません!
是非試してみてくださいね(^^)
それではまた次回にご期待ください!!
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