こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。
本日も「ピアノ名曲探索! 〜名曲を知る〜名曲を聴く〜」ということで、是非ご紹介させていただきたい名曲について書かせていただきたいと思います。
今回も皆さんがよくご存知の曲を紹介したいと思いますが、今回の曲はクラシック音楽をあまり知らなくてもこの曲だけは知っている、、、そんな超有名曲です!
今回ご紹介する名曲は、、、
ベートーヴェン「エリーゼのために」です!!
〜ベートーヴェン「エリーゼのために」〜
聴いたことだけではなく、弾いたことがある人も多いのではないでしょうか?
この曲はどうしてもピアノの発表会で弾いたり、レッスンで習ったりと、定番の教材曲のように思ってしまう曲なのですが、実は音楽的にも深い味わいが感じられる曲なんです。
「エリーゼのために」を作曲したのは、このブログでもお馴染みベートーヴェンです!(今のところ、ベートーヴェン率が高いですよね(笑))
まずは曲名から紐解いていきましょう!
〜一体「エリーゼ」って誰なの??〜
誰しもが一度は疑問に思ったことがあるかもしれませんが、「エリーゼ」とは誰のことなのでしょうか?
「エリーゼ」の答えは、ベートーヴェンの知人の妹であり、本名はエリザベート・レッケルさんというそうです。
ベートーヴェンが40歳の時、当時19歳だった情熱的黒髪イタリア女性のエリーゼに求婚し、拒絶されたという苦いエピソードもあります(汗)
想像ではありますが、19歳の少女が40歳の怖い顔をしたベートーヴェンに求婚されたのですから、拒絶しても無理はないかなと思いますが、、、(^^;;
そしてエリーゼは3年後、ベートーヴェンの友人と結婚したそうです。
〜名前にまつわる仮説〜
実は「エリーゼ」は名前に関する仮説がいくつかありますので、その中から一説をご紹介させていただこうと思います。
「エリーゼ」は近年まで、「テレーゼ」の間違いじゃないかという説が有力でした。
それというのもベートーヴェンに関する資料には「エリーゼ」という名前は一切出てこないため、ベートーヴェンの悪筆のため我々が読み間違えていたのでは、という見解でした。
しかしながら最近の研究であることが判明しました。
それは本名の「エリザベート」が、ウィーンでは「エリーゼ」と呼ばれていることがわかったというものです。
これでベートーヴェンはやはりエリーゼさんに曲を書いたことがはっきりしました。
ちょっとスッキリしましたね(笑)
続いては曲について少し解説していきたいと思います。
この曲はエリーゼのために作曲されたのにも関わらず曲の感じは暗い印象で、しかもミレ#ミレ#という白鍵と黒鍵を行き来する進行、いわゆる半音階を使っているため不安や嘆きといった感情を与えますね。
一体ベートーヴェンはどのようなことを思ってこの曲を書いたのでしょうか?
もしかするとこの曲は、求婚を拒絶された悲しみとエリーゼへの思いをぶつけて書かれたのかもしれません。
曲の途中で霧が晴れたような明るい雰囲気になりますが、それも束の間、曲はさらに悲劇的な曲調へと変化していきます。
全体的にしっとりとした感傷的な和音、メロディーがなんとも魅力的な曲だと思います。
この「エリーゼのために」。実は意外にも多くのピアニストが音源を残しているんですね。
人によって演奏表現や解釈が大きく異なるのが、この曲の深いところでもあり、そんな中でも特に印象的な演奏を、皆さんに聴いていただきたいと思います。
「ラン・ラン」というピアニストをご存知でしょうか?
実に音楽を愛していて、演奏を聴いている人まで楽しい気分にさせてくれる、そんな魅力が特徴のピアニストです。
この演奏を聴くと、皆さんが思っている「エリーゼのために」の想像を、遥かに超えていると思います。
是非、楽しんで聴いてみてください!
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
「半音階」は意外と身近なところにもありまして、例えば踏切の警告音などもそうです。
ちょっと話が脱線しますが、もしご興味があればこの動画もご覧になってみてください!
音楽って面白いですよね(^^)
皆さんも是非、素敵な「エリーゼのために」を奏でてくださいね!
他にも好きな曲やご興味のある曲などは、是非お気軽にレッスンでご相談ください!
難易度なども含めて、相談、サポートさせていただければと思います(^^)
それではまた次回お会いしましょう!
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