こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。
本日はこのブログお馴染みの名曲をご紹介、ではなく「名作曲家」をご紹介していきたいと思います!
「交響曲の父」の名を持つ、このブログ初登場の作曲家となりますが、「交響曲の父」と聞いて作曲家の名前がすぐに思い浮かんだ方はかなりの音楽好きの方ではないでしょうか?
今回は交響曲の父、すなわち「ハイドン」先生のご紹介です!
それでは、いってみましょう!
〜【ピアノ教室】名作曲家紹介! 〜ハイドン〜〜
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)
さて、ハイドンと聞いてすぐに代表曲が思い浮かぶでしょうか?
私は意外と出てこなくてですね、、、(汗)。みなさんはいかがでしょうか?
唯一”びっくり”の愛称で知られる「交響曲第94番びっくりシンフォニー」が思いつくくらいです。
(【音楽のトリビア】クラシック音楽でコンサート中に寝ている人を起こすための曲がある)
そんな意外と知らない(?)「ハイドン」先生とその音楽について今回は触れていきましょう。
ハイドンは、オーストリア出身の音楽家です。
古典派初期の代表的な音楽家であり、時代でいうとモーツァルトの13歳上、ベートーヴェンの38歳上、ショパンが生まれる1年前に没、古典派からロマン派初期に至るまで実に長く活躍しました。
そして当時としては珍しく、77歳まで生きるという長寿でした。
そしてハイドンと言えば交響曲の他にはソナタ形式を確立した人物で知られ、当時の名だたる音楽家の目標として音楽界に多大なる影響を与えています。
「交響曲の父」と言われるくらいですから交響曲というジャンルを確立した人物と言えますが、驚くのはその曲数です。
いくつ交響曲を書いたか想像がつくでしょうか??
なんとその数
「106曲」
です!!
小品やソナタではなく、あの大規模な「交響曲」を106曲も書いたんです!(驚)
どんなペースで書いたらこの曲数になるのでしょうか(^^;;
そんなハイドンの多くの交響曲の中でも特に有名なのは数曲ではないかと思いますが、「第92番”オクスフォード”」「第94番”びっくり”」「101番”時計」「第104番”ロンドン」、この辺りが比較的知られていると思います。(ハイドンの交響曲は20世紀前半までは後期の作品がたまに演奏される程度で、注目されるようになったのは比較的最近のようです)
また、ハイドンは交響曲以外にもほぼ全てのクラシックジャンルの曲を作曲していて、しかもこちらもその曲数が尋常でない数に及びます。
弦楽四重奏曲68曲、ピアノソナタ65曲、ピアノ三重奏41曲、バリトン三重奏曲126曲など、これだけでも他の作曲家より多いですが、さらに驚くのはその曲の総数です。
なんと!
「1000曲」
も作曲したのです!!!!!
すごくないですか!?
1人の音楽家がこれだけの膨大な曲を書いたのです。
是非とも一度頭の中を拝見してみたいものです(汗)
それだけ作曲のペースが速く、秀才だったということでしょう。
私はピアノ弾きですので普段演奏するのはピアノソナタがほとんどですが、素晴らしい作品が多くて個人的にはとても好みです。(結構ハイドンは好き嫌いが分かれます(汗))
ハイドンのピアノソナタの特徴としては、モーツァルトやベートーヴェンのように音数はあまり多くはありません。ソナタ形式を確立した人物ですから、まさに元祖ソナタ形式といった作品が多いです。
もしかすると、「音数が少ない=弾きやすい」と思われるかもしれませんが、とてもそんなことはありません。
「音数が少ない=誤魔化しが効かない。限られた音で素晴らしい音楽を作る必要がある。1音1音がよくコントロールされる必要がある。」
このように、「音数が少ない=弾くのが大変」といった関係になります。
ですので、演奏を聴いている方からすると音が少ないので簡単そう、、、と思われがちなのですが実はとんでもない(汗)、という事実を知っていただければと思います。
さて、それではここでそんなハイドンのピアノソナタを一曲ご紹介させていただきたいと思います!
・ハイドン「ソナタ ヘ長調 Hob.XVI/23 第1楽章」
(音数は少なく感じないかもですが、休符の使い方が特徴的です)
いかがだったでしょうか?
何となく先ほど書かせていただいたことを感じていいただけたでしょうか?
この曲は「休符」が重要視されています。ですので割とぷつぷつメロディーが途切れていたと思います。この休符の扱いがめちゃめちゃ難しいのです(^^;;
ちなみに休符は確かに「休み」でもありますが、ただの休みではないということが間違いなく言えます。
単に「休む」という意味ももちろんあります。音楽を聴いて休息したい、癒されたいと思われる方は休符が全然なく忙しい音楽には少し「休み」が欲しいと思うでしょう。
しかし「休み」にももっと重要な要素があります。
休みががあることによって演奏効果がアップするんです!!
例えば、メロディーが長ーく続いた後や突如音楽が途切れ無音の空間(休符)があることによって「終息」「間」「驚き」と言った演奏効果が生まれます。(ポピュラーミュージックなどでは「ブレイク」「キメ」などとも言う)
このような音の扱いや休符の扱いが、ハイドンはとても上手いと私は感じています。
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
今回はハイドン先生の大まかな概要とその音楽についてお話しをさせていただきました。
是非みなさんもハイドン先生に興味をお持ちいただいて、普段とは違った音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?(普段からハイドン先生の音楽を聴いているという方は、すみません(汗))
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
本日もお読みいただき、ありがとうございました!