こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。
今回は「【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜譜読みを速くするには?曲の練習の始めたてに取り組むこと&曲を早く仕上げるための練習方法!〜」ということで、譜読みをするときのポイントや曲をより早く習得するための練習方法を少しご紹介させていただきたいと思います!
さて、みなさんは新しい曲に取り組む時にどのような形で譜読みを行っていますか?
・とりあえず両手で弾いてみる
・まずは片手ずつ弾いてみる
・YouTubeなどで音源を聴いてから
など、譜読みの手順はたくさんあると思います。
しかしながら、「譜読みが苦手、、、」「なかなか弾けるようにならない、、、」「初見や譜読みが苦痛、、、」という方も多いのではないでしょうか?
最初はしんどいかもしれないけれど、できるようになると世界が大きく広がること間違いなしの譜読み!
今回は、そんな譜読みの仕方や譜読みが速くなるポイントをご紹介したいと思います!
それでは、いってみましょう!
〜【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜譜読みを速くするには?曲の練習の始めたてに取り組むこと&曲を早く仕上げるための練習方法!〜〜
ポイント① まずは曲の全体像を知る
知らない曲の場合、まずはどのような曲か理解することが大切です。
曲にもよりますが、タイトル(標題)、速度記号、発想標語などが曲の最初に書いてあります。曲の最初の速度記号や表現記号、楽語をチェックしましょう。
例えばこの曲の場合最初に「Andante cantabille」と記載があります。
「Andante」は速度記号で「歩くような速さで」という意味で、「cantabille」は「歌うように」という意味です。それらから、この曲は「ゆったり進んで歌うように表情豊かに弾く」ということを読み取ることができます。
このように楽譜には速度記号や発想標語の記載があり、それによってその曲全体のイメージを理解することができます。
全ての楽譜にそのような記号があるわけではないですが、楽譜を見た時には是非注目するようにしてみてください!
ポイント② 全体→部分
譜読みを始める時、最初は片手練習、部分練習をして、それから両手で弾くという方も多いのではないでしょうか?
練習方法としては片手や部分練習はとても効果的です。しかしもしかすると、譜読みの最初から細かい練習をしても嫌になってしまうかもしれません。
例えば美術館で絵画を鑑賞する時、どこから見るでしょうか?恐らく多くの方がまず絵の全体を見てから、その後に細部のタッチや色使いを見るのではないでしょうか?
ピアノでも同じで、まず全体の雰囲気を把握してから細かい部分を練習しないと曲の全体像がなかなか見えず、「練習しているのによく分からない、、、」となってしまうことがあります。
ゆっくりでも、止まりながらでも大丈夫ですので、そんな場合は一度両手で弾いてみましょう!
もし両手が難しければメロディだけ弾くのでもOKです。
この方法にはある程度のレベルが要求されるとは思いますが、とにかくなんとなくでも良いので曲全体の雰囲気を掴むことが目的です。
ポイント③ 練習の仕方
曲全体の雰囲気が大体わかったところで、次に部分的な練習をしてみましょう。
部分練習で大切なのは片手練習です。
曲の演奏においては右手と左手が違う動きをするので、曲に慣れていないうちは難しいと思います。そのため右手、左手それぞれ分けてより細かく丁寧に把握しながら練習していきます。
最初はメロディを弾くのがオススメです!
だいたい右手にメロディがある曲が多いですが、左手にメロディがある場合は左手を先に練習しましょう。
テクニックが難しいところはスタッカート練習やリズム練習を取り入れると効果的です。
スタッカート練習やリズム練習は、正しく行えると指の力を強くしたり、各指の音の強さが均等になったり、リズムよく弾けるようになったりと様々な良い効果をもたらします。
スタッカート練習は名前の通りで、苦手な部分、細かい音符の部分をスタッカートで1音1音切って弾くという練習方法、リズム練習は、例えば難しいパッセージを元のリズムと異なるリズムに変えて弾くという練習です。
例えば、上の楽譜のように難しい部分があった場合、リズム練習では下のリズムに変えて練習していきます。
リズム練習は少し難しく時間もかかりますが、元のリズムに戻した時に音の粒がハッキリ揃って弾きにくい部分も弾きやすくなる効果があります。
このように分解して細かい練習をすると、徐々に左右の手が難しい部分も弾けるようになってきますよ!
ポイント④ 初見力を上げるには??
「初見」とは初めて見た楽譜を演奏すること。
初見が速くなれば新しい曲をどんどん譜読みできて、演奏できるようになりますね。曲に取り組む上で非常に重要なスキルだと思います。
初めての曲を練習する時、先にYouTubeやCDなどで音源を聴いてから譜読みをする人も多いかと思いますが、音源を先に聴いた方が曲のイメージは確かに掴みやすいのですが、反面、「自分で楽譜を読みながら音を想像する」といったスキル(これも非常に重要です)は逆になかなか育ちにくくなります。
初見力は楽譜を読む力、「楽譜から音や曲の雰囲気を掴んで弾く力」なので、初見力をつけたい方は音源に頼って譜読みをするのではなく、是非まずは楽譜を最初に読んで弾いてみてから実際の曲を聴くなどするようにしてみてください!
ちなみに今回、例として楽譜の一部を紹介させていただきましたが、曲はこちら「モーツァルト 〜ピアノ・ソナタ第10番 K.330 第2楽章〜」でした!
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
「譜読みを始める時は最初に曲のイメージを掴むようにする」、「そしてその後細かい練習をする」、これらが練習する上で大切です。
本日ご紹介させていただいた方法はある程度ピアノが弾けるようになってきたという方に向けた方法かもしれませんが、「譜読みがなかなか早くできない、、、」「曲が仕上がるのが遅くて困っている、、、」という方は是非参考にしてみてください!
もちろんピアノ初心者の方や、それ以外のお悩みなどもレッスンでお気軽になんでもご相談くださいね!
それでは本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!