こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルビアノスクールのブログです。
今回は「【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ハノンのすすめ その②〜」ということで、前回のpart1でご紹介させていただいたハノンの第1部に引き続き、今回はハノンの第2部以降の特徴や練習の仕方についてお話ししたいと思います!
それでは早速ですが、いってみましょう!
〜【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜〜ハノンのすすめ その②〜〜
▪️第2部について
第2部は「もっとむずかしいテクニックのための準備」という目的が書かれています。第1部は5本指を均等に鍛える練習でしたが、それがさらに1曲1曲が長くなり難易度が上がったもの、そして音階とアルペジオの練習があります。
音階やアルペジオはハ長調から順番に♭の付く調、♯の付く調の順で書かれています。
【音階やアルペジオの練習方法】
第2部で登場する音階も前回書かせていただいた他の部分と同じように強く弾く練習やスタッカート練習、リズム練習などが効果的です。
音階やアルペジオでは親指をくぐらせなければならないため、腕や手首の使い方が他の部分とは異なってきます。
ポイント①指番号を守る
楽譜に書いてある指番号を守って弾きましょう。
(※譜例、一部抜粋↓)
例えば上のハ長調の音階の場合、右手はファの音は1の指で弾きます。その時ミからファにかけて親指をくぐらせて弾かなければいけません。手首を柔らかくしてミとファが途切れず弾けるように練習しましょう。
ポイント②滑らかに
音階は指番号が難しいので、でこぼこになりやすいです。そのため、よく自分の音をよく聴きながら、左右それぞれゆっくり1音1音同じ粒で弾けるように練習していきます。片手でそれぞれ弾けたら両手で滑らかに弾けるように練習しましょう!
ポイント③メトロノームを使う
音階やアルペジオもメトロノームを使って指定のテンポで間違えずに弾けるようにしましょう。メトロノームを使って一定のテンポで弾くのは難しいですが、確実に弾くトレーニングになります。リピート記号で繰り返してカデンツまで丁寧に弾きましょう。
▪️第3部
第3部は「最高のテクニックを身につけるための練習」と書かれていて、反復音やトリル、オクターブなどさらに高度なテクニックをつけるための練習です。
(※譜例、一部抜粋↓)
【第3部の練習のポイント】
ポイント①テンポを落として
反復音、トリル、オクターブなど難しいテクニック練習が多いので、初めはテンポを落として芯のある音で確実に弾けるようにしましょう。
ポイント②脱力を意識
難しいと腕に力が入ってしまいがちですが、力が入ると余計に弾けなくなるだけではなく、疲れや痛みにつながります。腕や体に無駄な力を入れないこと、肩が上がらないようにすることを意識しましょう。
ポイント③強拍を意識
どの曲にも共通して言えますが、強拍·弱拍の意識を持って弾くことが大切です。音が全て一定の強さではなく、自然な拍感で弾けるように意識しましょう!
【練習の順番について】
ハノンは1番~60番まであり、全曲を弾こうとするととても大変です。そのため、取り組んでいく順番も重要です。
レベルや練習の目的も人によって様々なので、一概には言えませんが、ピアノ初心者の方は、まず第1部で指の強さやコントロールする力をつけるように練習しましょう。第1部が一通り弾けたら第2部を練習していくのが良いと思います。
第2部の音階やアルペジオもとても重要なテクニックなので、慣れてきたら並行して練習すると良いですよ!
第3部は難しく、トリルや3度の練習など特定のテクニックに特化した練習です。
第2部まで練習できた後、または練習している曲にトリルやオクターブなどのテクニックが出てきており、それらを特に強化したいと思ったら該当する曲だけを取り出して練習していくというのもいいかもしれません。
【練習時間について】
練習する方のレベルやハノンを練習する目的などによっても異なりますが、あまり長時間は練習しないようにしましょう。長時間テクニックに注力した練習を続けていると指や腕が疲れて、痛めてしまうリスクが高まります。
また、なんとなく練習を続けていると、あまり深く考えず適当に弾くようになってしまいやすいです。練習は何曲か組み合わせて、短時間で集中し、長くても2~30分までにするのが良いかと思います。
【ピアノ上級者の練習方法】
・移調して弾く
ハノンは音階やアルペジオ以外は基本的にほとんど白鍵を使う曲になっており、そのため決まったポジションになりやすいです。しかし、実際に曲を弾く場合はハ長調以外の調は多く、黒鍵を使わない曲はほとんどないため、ポジションや手首の使い方などを柔軟にする必要があります。
ハノンをそのまま弾くのは難しくないというレベルの方は、是非それぞれの曲を移調して弾いてみましょう!
最初は黒鍵が少ないヘ長調やト長調がおすすめです。
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
今回もハノンの特徴や練習のポイントについてご紹介させていただきました!
是非ハノンを上手に活用して、ピアノの演奏技術を上げていきましょう!
練習時間やオススメの曲など、ハノンに関することはもちろん、他のこともなんでもお気軽にレッスンでご相談くださいね(^^)
それでは本日も最後までご覧いただきありがとうございました!