こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルビアノスクールのブログです。
お久しぶりのブログになってしまいました(汗)
「ハノン」という言葉はすごく有名で、ご存知の方も多いかと思いますが、「名前は聞いたことがあるけれど、どういったものなんだろう?」、「ピアノの基礎練習のようなもの?」と、具体的には知らないという初心者の方も多いのではないでしょうか?
今回は「【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜ハノンのすすめ その①〜」ということで、2回に分けてそんなハノンの練習の意義や練習の仕方についてお話ししたいと思います!
それでは、いってみましょう!
〜【ピアノ教室】ちょっと小話! 〜〜ハノンのすすめ その①〜〜
みなさんはハノンを弾いたことはありますか?
ハノンは有名なピアノ教則本で、ピアノ経験者の方であれば実際に練習したことがあるという方も多いのではないでしょうか。
子どもの頃に練習したという方もいれば、今まさに練習しているという方もいらっしゃると思います。
ハノンは基礎的な力を上げるために初心者が練習するものというイメージもあるかもしれません。しかし、ピアニストでも指慣らしやトレーニングのためにハノンを弾く人は多いです。ハノンは初心者からピアニストまで幅広く使えるピアノ教則本と言えます。
そもそも「ハノン」と呼ばれている練習曲集は「シャルル・ルイ・ハノン(Charles-Louis Hanon)」が作曲した「60の練習曲によるピアノ・ヴィルトゥオーゾ(Le Pianiste Virutuose en 60 exercices)」のことです。
1873年に出版され、ハノンの生前パリ音楽院でも使われました。その後1894年英語版が出版され、他の国でも出版されました。
ハノンの特徴の一つとして、左右の手が同じ音を弾くということがあります。他の練習曲だと右手がメロディで左手は伴奏という形が多いですが、左右で同じ動きをするので、弱くなりがちな左手もしっかりトレーニングすることができます。
ハノンは第1部〜第3部まで分かれていて、それぞれに目的が書かれています。今回は第1部について詳しく見ていこうと思います!
▪️第1部
第1部は1〜20番まであり、「指が素早く、力強く、1本1本独立して、均等に動くようになるための準備練習」という目的が書かれています。
5本の指を均等に強くするということは、どの曲でも必要になってきます。
また、曲の始めにはこの曲によってどの指が特に鍛えられるのかが書いてあります。
例えば2番だと上に〔3-4〕と書いてあります。そのため3、4の指が特に鍛えられるということです。3、4、5の指は特に弱いので、意識してこれらの指を強くすることが重要です。
それでは次にハノンの効果的な練習方法についてお話ししていきます。
①まずテンポ遅めで1音1音強く
一つ一つの音をしっかり打鍵して弾くように意識します。そうすることで指の力や腕、体の使い方が鍛えられます。
②スタッカート練習
これは一つ一つの音をスタッカートで弾く練習です。少しテンポを落として、右手と左手に分けて全ての音で芯のある明るい音で弾くようにします。指の力や鍵盤へ指の力を伝える感覚を掴むことができます。
③リズム練習
曲のリズムを変えて弾く練習です。リズム練習をすることで、指が強く独立してコントロールできるようになります。そしてリズム練習は、ハノンだけでなく、他の曲の弾きにくい部分の練習にも使うことができます。ハノンの最初にリズム変奏の例が書いてあります。
(※一部紹介↓)
これはハノンの初めに書いてある1番をリズム変奏した例です。これらのリズムの中からいくつか選んで、1番以外の曲にも当てはめて、右手、左手に分けてそれぞれ弾いてみましょう。これもスタッカート練習と同じように、一つ一つ芯のある音でリズムよく弾けるように意識しましょう!そうすることでどの指も強く、コントロールができるようになります。
④メトロノームで練習
動きに慣れてきたらメトロノームを使って一定のテンポで弾けるようにしましょう。最初はゆっくりからでいいので少しずつテンポを上げて目標のテンポで一定に弾けるようにしましょう。中〜上級者はより速いテンポにメトロノームを合わせて、練習しましょう。
⑤繰り返し
ハノンはどの曲にもリピート記号が付いていたり、「1〜5番を通しましょう」などと指示が書いてあったりします。是非、書いてある指示に従って弾いてみてください。他の曲だと繰り返しは省略して演奏することもあるかと思います。しかしハノンを練習する時には繰り返しをすることで、指や腕の持久力が付きます。また、一曲通す集中力も格段に上がります。間違えたり止まったりしないで、一定のテンポで通すようにしましょう!
これらの細かい練習を自分の課題に応じて選びながら練習してみてくださいね!
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
今回は「ハノンのすすめ その①」ということで、ハノン第1部の特徴や練習のポイントについてお話しさせていただきました!
みなさんのピアノ練習のご参考になれば嬉しいです!
次回は第2部、第3部について詳しくお話ししたいと思いますので、是非またお付き合いいただければ幸いです(^^)
それでは本日も最後までご覧いただきありがとうございました!