音楽理論

【ピアノ教室】スケールって何? 〜メジャースケール(長調の音階)の仕組み〜

こんにちは!

東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。

本日は「スケール(音階)って何?」ということで、ピアノはもちろん音楽において超重要な「スケール(音階)」ついて書かせていただきたいと思います。

こちらも以前に書かせていただいた音楽理論系のブログ記事「譜面と音名 〜ドレミ、CDEって?〜」と同じく、特に初心者の方は難しく感じがちな内容かもしれませんが(汗)、とても大事な内容ですので今回もご一緒に理解していきましょう!

それでは、本日もいってみましょう!

〜スケール(音階)って何?〜

スケール【音階】は、音を音の高さにより昇順あるいは降順にならべたものである。

ザックリと辞書的にいうと、こうなります(汗)

昇順は右上がり、降順は右下がりですね。ちなみに前回の記事のこの画像は昇順です。(↓)

そしてさらにちなみに、音階を発明したのは「ピタゴラスの定理」で有名な古代ギリシャのピタゴラスだそうです(驚)

ピタゴラスなどの先人が、より良い音の組み合わせを追求した結果、生まれていったそう。

この辺り、詳しく掘り始めるとものすごく長く、そして専門的になりそうですので、ご興味のある方は調べてみてください(^^;;

〜「メジャースケール」って何?〜

スケール(音階)には様々なものがあります。

例えば「メジャースケール」「マイナースケール」「ハーモニックマイナースケール」「メロディックマイナースケール」「メジャーペンタトニックスケール」「マイナーペンタトニックスケール」「オルタードスケール」「ホールトーンスケール」、、、、、。

挙げればキリがありません(汗)
(しかしながらスケールによって音の響きが変わり、それぞれ特徴的なので、理解しながら弾き分けてみるとすごく面白いですよ)

そして今回はその中でも最重要、最も基本的な「メジャースケール」についてみていこうと思います!

メジャースケール【長調の音階】とは、耳で聞いてCDEFGABC【ドレミファソラシド】に聞こえる音階のこと。

これまたザックリ言うと、こんな感じです(^^;;

出発音(通称【R=ルート】)がC音であれば、「Cメジャースケール【ハ長調の音階】」、出発音【R=ルート】がD音であれば「Dメジャースケール【ニ長調の音階】」になります。

ただ、この説明だと誤解を受けやすいのですが、スケールはそれぞれの音の距離が決まっていて、それを守ることでルート(この場合キーと捉えてもOK)が変わってもスケールの持つ響きが同じになります。

ちょっとややこしいかもしれませんが、上記の例だと出発音【R=ルート】をD音にして「DEFGABCD【レミファソラシドレ】」にしても「Dメジャースケール【ニ長調の音階】」にはならないということです。(ちなみにこの場合は「Dドリアンスケール」というスケールになります)

ややこしいですかね(汗)

これを理解していくには、まず「全音」と「半音」をしっかりと把握することから始まりますので、まずはそれを確認していきましょう!

〜全音と半音〜

音楽には「全音【whole】」と「半音【half】」と呼ばれるものがあり、半音2つ分で全音となります。

全音とは例えば「ド」から「レ」のような音の距離感を指し、白い鍵盤だけでいうと半音は「E(ミ)」と「F(ファ)」、「B(シ)」と「C(ド)」という形です。

実際に鍵盤を見てみましょう。

ピアノを弾かれている方には当たり前かも知れませんが、「E(ミ)」と「F(ファ)」、「B(シ)」と「C(ド)」の間には黒い鍵盤がありませんね?

これを半音【half】と呼びます。

したがいまして、CDEFGAB【ドレミファソラシ】を全音半音に書き換えると、「全全半全全全半」となります。

これは覚えたての頃に、

「はい!これは非常に重要なポイントなので、呪文のように覚えましょう!せーの!」

「ゼンゼンハンゼンゼンゼンハン!(全全半全全全半)」

みたいな感じで、いっぱい唱えたことのある方も多いとか(本当の話です(笑))

「笑」とは書きましたが、ものすごく重要なことなので、是非というかこれは必ず覚えましょう!
(ちなみに英語でも頭文字をとって使われることがあり、その場合は「WWhWWWh」となります)

〜実際に考えてみましょう!〜

さて、それでは今回の最後に、先程の「Dメジャースケール」の音階について考えてみましょう。

その前に、より考えやすくするためにまずは基本の「Cメジャースケール」について確認していきたいと思いますが、「E(ミ)」と「F(ファ)」、「B(シ)」と「C(ド)」は半音の関係ということは問題なくなりましたでしょうか?

ということで、「Cメジャースケール(ドレミファソラシド)」の関係は、「全全半全全全半」であることがわかります。(もしこの辺りがよく分からないという方は、レッスンでお気軽にご質問くださいね!)

「Dメジャースケール」を考える場合も同じく、ルートのD音から「全全半全全全半」の関係を作りますので、「DEF#GABC#D(レミファ#ソラシド#レ)」がDメジャースケールの音階となります。

これがよく分からないという方は、音を鍵盤などと照らし合わせて数えていただきつつ、「全全半全全全半」の関係になっていることを確認していってください!

そしてもちろん、レッスンでもお気軽にご質問くださいね(^^)

それでは最後に、実際の音を聴いてみましょう!

いかがでしょうか?

「Dメジャースケール(ニ長調の音階)」では、「F(ファ)」と「C(ド)」が#(シャープ)して、黒い鍵盤の方を弾いているのが分かりますね!

絶対音感を持っている方は別ですが、非常に多くの方はどちらも「ドレミファソラシド」の響きに聞こえたかと思います。
これが、最初の方でも書かせていただいた「スケールはそれぞれの音の距離が決まっていて、それを守ることでルート(この場合キーと捉えてもOK)が変わってもスケールの持つ響きが同じになる」

ということです。

したがいまして、これがメジャースケールが持つ「響き」ということになります。

不思議ですね、スケール!!理解すれば、ものすごく面白いですよ(^^)

はい、ということでいかがでしたでしょうか?

今回は音楽理論の初歩ということで、メジャースケール(長調の音階)の仕組みについて、少し書かせていただきました。

ややこしい内容かもしれませんが、理解すればするほど音楽をより深く楽しめるようになりますので、是非少しづつでも取り組んでいっていただければと思います!

もちろんスケールに限らず、気になることは何でもお気軽に教室のレッスンでご質問くださいね(^^)

それでは本日もありがとうございました!



〜無料体験レッスンにも是非お気軽にお越しくださいね♪〜




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