ブログ

【ピアノ教室】名曲紹介! 〜ドビュッシー「アラベスク第1番」〜

こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。

今回もピアノの名曲をご紹介していきたいと思います!


前回に続いて先に曲名を言ってしまいますが(笑)、本日ご紹介させていただくのはドビュッシー作曲「アラベスク第1番」です!



〜ドビュッシー「アラベスク第1番」〜



この曲も非常に人気の高い曲で、演奏される機会がとても多い曲です。

作曲したのはフランスの印象派の作曲家の「クロード・ドビュッシー(1862〜1918)」。

「アラベスク」の他にも多くの名曲を残しており、「亜麻色の髪の乙女」「版画」などが有名で、フランスの印象派ならではの柔らかい響きや独特の和声が魅力的な作曲家です。

(※印象派とは絵画の分野からきたもので、わかりやすく言えば、雲や霧、水、波といったものを音楽で表現するのが特徴です)
(↓)(クロード・モネ《Houses of Parliament, London》(1900~1901、シカゴ美術館))


ドビュッシーは1888年に「2つのアラベスク」を作曲しその中の第1曲目が今回の曲になります。

それでは早速、曲を聴いてみましょう!
エルピアノスクール「東久留米教室の竹田悠一郎」先生による演奏です!



う〜ん、とても癒されますね(^^)

第1番は川の流れるような旋律と、夢に引き込まれるような柔らかい響きが特徴的で、とても美しい曲です。

ではそもそも「アラベスク」とはいったいどういう意味なのでしょうか?

アラベスクは実は「アラビア風の」という意味なんですね。

アラビア地方を少し地図で確認してみましょう。

この辺りなんですね!

それでは何がアラビア風なのでしょうか?

実はアラベスクにはもう一つ意味があり、「イスラムの美術」を表す言葉なんです。

この「美術」はざっくり言うと植物や動物、幾何学模様を用いた装飾のことで、アラビア文字が連なって模様に見えることもあることから「反復する幾何学的文様」と呼ばれることがあります。

また、アラベスク美術には二つ、ないし三つの表現の意味合いがあります。


・「世界を形作っているもの」例えば土や水、空気や火などのいわゆる四代元素を表すもの。
・植物や動物などに生命を与えた女性性を表すもの。
・書道のように文字を書いて絵を作っていくもの。


これらを絵や文字を反復的に用いて表現する芸術のようです。

一つの模様や文字が連なって作り出す世界観というのは、一つ一つの音を積み重ねていって表現する音楽とよく似ていますね。

きっと作曲家であるドビュッシーも、装飾のように華やかな音楽にしたいと思い、このタイトルをつけたのではないでしょうか?

やはり美術と音楽は通じる所が多くありますね。

アラベスク美術の作品を観ながら、ドビュッシーのアラベスクを聴いてみる、そんな楽しみ方もあるのかもしれませんね(^^)


そんな華やかで、音の重なりや流れが見事なこの作品にはある特徴があり、それは「3連符」が多用されていることです。

(↓)3連符

3連符とは分かりやすく言えば、一拍を3等分に分けたものです。
曲の冒頭から用いられ、至る所で3連符による工夫が見られます。

この3連符を用いることにより、音楽的な流れが滑らかになったり、より柔らかい雰囲気に。

この曲の、実に8割は3連符でできているため(すごい!)、全体を通して川の流れるような滑らかな曲調や、非常に聴きやすい美しい響きになるんですね。

それからこの曲はホ長調(ポピュラーミュージックでいうところの「Eメジャーキー」)で書かれていますが、もしかすると少し違和感を覚えた方もいらっしゃるかもしれません。

というのも、ホ長調にも関わらず、冒頭でまるで違う調に思わせる始まり方をしています。

通常はその曲の主となる調の音、または和音から始まることが多いですが(ホ長調の場合主音がミ)、この曲は主調から始まらないため、まるで別の調のように思われます。

しかも分散和音による3連符を用いていることで、より良い演奏効果が得られます。

他には、音楽の色合いです。

例えばこれまでの記事でもご紹介させていただいた、「ベートーヴェン」や「モーツァルト」の音楽と比べて、「ドビュッシー」の音楽はどうでしょうか?

和音などは、どんな響きがするでしょうか?

注意して聴き比べてみると、全く違った響きや独特な和音の色合いに気がつかれたのではないでしょうか?

これは「ドビュッシー」や「ラヴェル」といったフランスの印象派の作曲家の作品に多いのですが、柔らかい独特な和声や少しジャズを思わせるような響きがあります。

ドビュッシーなどの作曲家によって、これまでの音楽とはまた違う雰囲気が生み出されハーモニーの幅が増え、より美しい音楽を奏でることができるようになりました。

そして絵画が一つの筆でもタッチを変えつつ模様をひとつずつ書いていくのと同じように、印象派の音楽も一つの音だけでは成り立たず、複数の音を重ねることによってとても柔らかな音楽が紡がれています。

柔らかく優しい音楽が好きな方は、ドビュッシーやラヴェルなどフランスの作曲家の曲を聴いてみると良いかもしれません!


はい、ということでいかがでしたでしょうか?

このブログで様々な音楽に出会ったりするなど、皆さんの楽しみが増えていればとても嬉しいです!(^^)

レッスンの際などに先生に直接、「こういう曲が好きなんですけど、他に良い曲とか知りませんか??」

など、ご質問いただいても良いと思いますし、それ以外のことも何でもお気軽にご質問くださいね!


それでは本日もありがとうございました!



〜無料体験レッスンにも是非お気軽にお越しくださいね♪〜




【関連記事】

【ピアノ教室】名曲紹介! 〜ドビュッシー「ゴリーウォーグのケークウォーク」〜
【ピアノ教室】ピアノ楽曲の種類のあれこれ② 〜幻想曲、夜想曲、バラード〜




ブログ記事一覧