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【ピアノ教室】名曲紹介! 〜サン=サーンス「ピアノ協奏曲第5番(エジプト風)」〜

こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。

本日は「ピアノ名曲探索! 〜名曲を知る〜名曲を聴く〜」ということで、是非ご紹介させていただきたい名曲について書かせていただきたいと思います。

今回は「白鳥」、「動物の謝肉祭」などでも知られているフランスの作曲家「サン=サーンス」の名曲です!

それでは、いってみましょう!



〜サン・サーンス「ピアノ協奏曲第5番(エジプト風)」〜



「シャルル・カミーユ・サン=サーンス(1835-1921)」


サン=サーンスはフランスの作曲家、ピアニスト、オルガニストで、2歳でピアノを弾き、3歳で作曲をしたといわれているそうです。

ピアニストとして聴衆の前に初めて登場したのは10歳の時、一躍「神童」として名を馳せ、その後も華麗な演奏活動を展開していきます。

自作の曲を含みリサイタルを継続していたその50年目にあたる1896年に、長い音楽活動を祝うための記念コンサートがパリのサル・プレイエルで開かれ、この曲「ピアノ協奏曲第5番(「エジプト風」の愛称で呼ばれる)」はその演奏会のために作曲されました。

その年、1896年の3月から4月にかけて作曲された曲で、当時61歳だったサン=サーンスが自らピアノ独奏を担当しました。

サン=サーンスは当時61歳でしたが、世界各国を演奏旅行をしてまわっており、超一流ピアニストであり続けていたといいます。

この曲はエジプトに演奏旅行をしたときに作曲されており、異国情緒漂うとても魅力的な作品になっています。特に第2楽章にそれが強く表れています。

それでは、まずは曲を聴いてみましょう!



いかがでしたでしょうか?

とても素晴らしい名曲ですね!


それでは曲の内容を少しご紹介させていただきたいと思います。


◆第1楽章 Allegro animato(快速に、活き活きと)◆


管楽器の冒頭の和音がこの曲の雰囲気を感じさせ、爽やかで清々しい気分にさせてくれますね。続く、ピアノの和音のメロディーは、切なさを伴う優しい歌になっていて、口ずさみたくなるメロディは聴衆の心をくすぐります。

爽やかなパッセージが繰り返されたあとの、第2主題もピアノが奏でます。この部分は、短調になり、冒頭の部分とのコントラストがくっきりついているだけではなく、冒頭が3拍子、第2主題が2拍子という、「ヘミオラ(3拍子の曲の中で、途中2小節をまとめてそれを3つの拍に分け、大きな3拍子のようにすること。もとの意味は「1足す2分の1」)」になっています。

それではここで、エルピアノスクール東大宮教室の講師「田中克己」先生の演奏で曲の各部分を見ていきましょう!

第1主題部分が曲の開始から、第2主題部分がこちらの動画の2:44〜。第2主題部分123が、121212となっています。よろしければ是非チェックしてみてください!

 


◆第2楽章 Andante – Allegretto tranquillo quasi Andantino◆
(ゆったりとー素早く静かに。アンダンティーノの流れのような優雅さをもって)


「Allegretto tranquillo quasi Andantino」は、「アレグレット・トランクイロ・クアジ・アンダンティーノ」と読みます。(ややこしい!(汗))

特にこの第2楽章は、まさにエジプトの香りが色濃く描かれており、この曲全体を異国情緒漂うとても魅力的な作品に仕上げています。

この曲が「エジプト風」という愛称で呼ばれている由来となった楽章で、初演当時、その大胆な和声使いは人々を驚かせたようです。

ガムランの音楽模倣、ナイル川のカエルやコオロギの鳴き声の模倣、そして彼がナイル川のほとりで聞いたヌピア地方の愛の歌のメロディなど。銅鑼の音が静かに鳴り響き曲の雰囲気を支配する部分もこの曲の特徴であり、大きな魅力の一つになっています。


※ガムラン音楽(↓)



◆第3楽章 Molto allegro(とても素早いテンポで)◆


第3楽章は技巧的のみならず、特にピアニストとしての体力、気力、聴衆との一体感を問われる、とてつもなく大変な作品になっています。

ピアノの技巧的な部分のあとは、少しでもピアニストが休めるようにオーケストラが次の要素を引き継いだり、それまでの反復をしたりして、つかの間の休憩を入れる曲がほとんどですが、この曲は、まったくその部分がなく、オーケストラも、ピアノも常に華麗なパッセージを弾き続けます。

田中先生曰く、「僕も今まで色々なピアノ協奏曲をオーケストラと共演してきましたが、こんなに大変な作品にぶち当たったのは初めてでした。単なる技巧だけではない、ピアニスト本来の資質を問われる醍醐味があります。曲が終わりに近づくにしたがって聴衆の心はピアニストにわしづかみにされ、最後の音を聞いたとたん、ブラボー!と叫びだしたくなるほどの高揚感を覚えます。」とのことです。

そして少し話は変わるのですが、この第3楽章のみ、3年後の1899年に練習曲Op.111-6としてピアノ独奏のために編曲されました。(年代が()で1892となっていますが、第1曲のみ1892年に作曲され、他の5曲は1899年に作曲されたようです)



第6番のみはこちら(↓)



この練習曲集自体も技術的な部分はさることながら、まさにエネルギーの持続性を問われる、弾きとおせるものなら弾いてみろ!と挑戦状をたたきつけられているような作品です。

もちろん音の美しさはありますが、「圧巻」という言葉がぴったりの作品になっています。

はい、ということでいかがでしたでしょうか?

今回のピアノ名曲紹介のコーナーは、サン=サーンス「ピアノ協奏曲第5番(エジプト風)」をご紹介させていただきました。

演奏時間もちょうど良い30分、その中に全ての要素が盛り込まれていて、そのあたりもこの曲の人気の要因だといえるのではないでしょうか?

ここまで色々なものを盛り込むと無駄に長くなってしまい聴衆がお腹いっぱいになりかねないのですが、無駄のない作りでまとめられているのは、サン=サーンスの作曲家としての技量の素晴らしさも感じさせますね(^^)

この曲を弾きこなすのは至難の業だと思いますが、是非皆さんもピアノで弾きたい曲や興味のある曲はご遠慮なくレッスンでリクエストしてくださいね!


それでは、本日もお読みいただきありがとうございました!



〜無料体験レッスンにも是非お気軽にお越しくださいね♪〜




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