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【ピアノ教室】名曲紹介! 〜ベートーヴェン「月光」〜

こんにちは!
東京都内を中心に、関東近郊に20か所ほどある完全個人レッスンのピアノ教室、エルピアノスクールのブログです。

本日は「ピアノ名曲紹介!」ということで、是非ご紹介させていただきたい名曲について書かせていただきたいと思います。

今回ご紹介させていただくのは、ベートーヴェンの三大ピアノソナタのひとつ「月光」です!

それでは早速、曲に入っていきましょう!



〜ベートーヴェン「月光」〜




作曲者のベートーヴェンは、このブログでも度々登場していますので、ベートーヴェンの詳しい解説は今回は省かせていただこうと思います。(気になる方は是非、以前の記事もチェックしてみてくださいね)


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)


「月光」と言われるソナタの正式名称は「ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27-2」で、1801年、ベートーヴェンが30歳の時に作曲されました。

この作品27は第13番のピアノソナタと対になっており、第13番が作品27-1、第14番が作品27-2となっています。

この第13番と第14番はベートーヴェン自身が副題をつけており、「幻想曲風ソナタ」という風に命名しています。
(対になっている13番のソナタも非常に興味深く面白い作品ですので、こちらのブログでもまたの機会にご紹介できればと思います)

この「月光」という名称は先ほどの「幻想曲風ソナタ」とは違って、実はベートーヴェン自身が名付けたものではなく、ドイツの音楽評論家・詩人であるルートヴィヒ・レルシュタープのある発言により定着したようです。

ルートヴィヒ・レルシュタープは、ベートーヴェンが亡くなった5年後にこのソナタの1楽章の印象から次のようなコメントを残しました。


「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のようだ」


このようなコメントを残したことから「月光」という愛称が定着したようです。

ちなみにこの曲の持つ独特の雰囲気から人々は様々な想像をして本曲に副題をつけていたそうですが、 ベートーヴェンはあまり快く思っていなかったそうです(汗)

それもそうですよね、、、。
本人は「幻想曲風ソナタ」と自ら副題を付けているのに、意図しないところで様々な名称で呼ばれていたら快く思わなくても不思議ではありません(^^;;

また、あのカール・チェルニー(ツェルニー)も「夜景、遥か彼方から魂の悲しげな声が聞こえる」と表現しています。


ではここで2人がなぜそのような表現をしたのか、その原因はどこにあるのか、に着目して曲を見ていきたいと思います。

まずはルートヴィヒ・レルシュタープの言った「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のようだ」ですが、個人的にも非常に納得できるところがあります。

第一楽章の核といいますか、ある一つのリズムがこの曲を形作っているとも思えるものが存在します。

冒頭の楽譜をご紹介させていただきますので、みなさんこの曲の核となるものを見つけてみてください。
中にはレルシュタープとチェルニーが発言した原因となる箇所が分かったという方もいらっしゃるかもしれません。

いかがでしょうか?

右手を見てみると3連符が継続していますね。3連符というのは音楽の流れをなめらかにしたり、音楽を揺らしたりする役割があります。

この3連符が第1楽章中、絶えることなくずっと流れています。つまりレルシュタープはこのことから「波に揺らぐ小舟」と表現したのではないでしょうか。

では次に、この3連符で「波に揺らぐ小舟」ということはわかりますが、「月の光」という雰囲気はどの要素から来ているのでしょうか?

ここでこのブログでもしばしば登場する「調性(キー)」が重要な役割を果たします。
曲の雰囲気やキャラクターというのはこの「調」が大きく関係してきます。

この曲は何調であるか分かる方はいらっしゃいますでしょうか?(ヒントは「C#(ド#)」が主音となる短調です)

そうです、「嬰ハ短調(C#マイナー)」です!

嬰ハ短調のキャラクターは「幻想的」「沈痛」といったものです。

ですので、このことから「月の光」を想起させたのでしょう。この3連符と嬰ハ短調が相まって、「月の光のもとで波に揺らぐ小舟」といった世界を感じさせたようです。

確かにこの曲の雰囲気としても白昼で太陽が燦々というイメージよりは、月夜の晩に波に小舟が揺らぐという雰囲気が合っているように感じます。

ではチェルニーは「夜景、遥か彼方から魂の悲しげな声が聞こえる」と述べていますが、「夜景」という雰囲気の原因は先ほど分かりましたが、「魂の悲しげな声が聞こえる」という部分はどこから感じたのでしょうか?

冒頭2段目の最上声部に付点のリズムが登場します。しかも同じ音による付点のリズムです。

このリズムがましてや「P」で出てくるため、より一層「悲痛」な響きを与え、魂の嘆きのようにも感じることができます。

おそらくチェルニーはこういったことなどから、「夜景、遥か彼方から魂の悲しげな声が聞こえる」と表現したのではないでしょうか?

この悲痛な叫びが曲が進むにつれて音程を変えながら発展し、色を変えていく様にも注目です!


はい、ということでいかがでしたでしょうか?

これだけの要素があっては「月光」と名付けられても全く不思議はないですね(^^;;

しかしながら、個人的な意見になりますが曲からこれだけ名前を想起させ、曲名から曲の世界を想像させる、、、といった曲もそう多くはないのではと思ってしまいます。
(「月光」という名があまりにも定着しすぎて、そのイメージを変えられないだけ??)

また、この曲は比較的弾きやすい曲でもありますので、ピアノ初心者の方も是非チャレンジしていただければと思います!(あくまでも「弾くだけなら」という意味で、表現力はまた別の話ですが、、、(汗))


今回はベートーヴェンの3大ピアノソナタの一つ「月光」をご紹介させていただきました。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!

本日もありがとうございました!


〜無料体験レッスンにも是非お気軽にお越しくださいね♪〜



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